東京五輪で0安打快投 カナダのソフト投手、生存率3%からの復活劇「11日後に目覚めた」
東京五輪のソフトボールは21日、他競技に先立って試合が行われた。カナダは先発投手のサラ・グローネウェゲンの好投もあり、4-0でメキシコに勝利した。グローネウェゲンは3年前、医師に生存率3%と言われた大病を克服。11日間にも及ぶ昏睡状態を乗り越え、今大会で金メダルを目指している。カナダの公共放送局「CBC」が記事で報じている。
カナダのグローネウェゲン投手の過去をCBCが紹介
東京五輪のソフトボールは21日、他競技に先立って試合が行われた。カナダは先発投手のサラ・グローネウェゲンの好投もあり、4-0でメキシコに勝利した。グローネウェゲンは3年前、医師に生存率3%と言われた大病を克服。11日間にも及ぶ昏睡状態を乗り越え、今大会で金メダルを目指している。カナダの公共放送局「CBC」が記事で報じている。
「CBC」は「死に近づいた3年前、サラ・グローネウェゲンは今東京で金メダルを追いかける」との見出しで記事を掲載し、グローネウェゲンのこれまでを紹介している。
事の発端は2018年、五輪予選イベントが行われる日本へ飛び立つ前のこと。記事では「熱と背中の痛みがあった」「2週間後目を覚まし、何が起きたのか全く分からなかった。記憶がなかった」と、当時を振り返るグローネウェゲンのコメントを伝えている。
CBCによると、この時彼女はレジオネラ症にかかっていたという。珍しい重症の肺炎で、記事では「彼女はどこでもらったのか定かではないものの、(感染は)カリフォルニアで滞在したホテルの空調からではないかと考えている。このウイルスは細菌を含む空気中の水滴を介して広がるのが一般的だ」と紹介している。
ただ、この時グローネウェゲンは1型糖尿病を患っていたこともあり、最初は膀胱感染症と診断されたのだという。「抗生物質を投与したものの何もかわらず。そして彼女は息切れを起こす咳をし始めた。彼女の体は徐々に壊れていった」。こう伝えている記事では、2018年8月上旬に「医療的に人工で昏睡状態になった。生命を維持するために15本のチューブにつながれた」と記載されている。