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不動の右SBはカフェ経営者に転身 QBKに旅人も… 神様率いた06年ドイツW杯日本代表の今

カタール・ワールドカップ(W杯)大会で7大会連続7回目の出場となるサッカー日本代表。“神様”ジーコ監督のもと、テクニカルな選手を揃えた2006年ドイツ大会は世界に対抗できると言われたチームだった。今でも語り草となっているサプライズ選出、引退後にカフェやヘアエステサロン経営も行うDF、流行語にもなった「QBK」、今大会を最後に“旅人”に転身した大黒柱など、23人のメンバーは話題に事欠かなかった。

2006年ドイツ大会グループリーグ・ブラジル戦の日本代表先発イレブン【写真:Getty Images】
2006年ドイツ大会グループリーグ・ブラジル戦の日本代表先発イレブン【写真:Getty Images】

【大会別日本代表の今】“神様”ジーコ監督の力も及ばず、グループリーグ敗退

 カタール・ワールドカップ(W杯)大会で7大会連続7回目の出場となるサッカー日本代表。“神様”ジーコ監督のもと、テクニカルな選手を揃えた2006年ドイツ大会は世界に対抗できると言われたチームだった。今でも語り草となっているサプライズ選出、引退後にカフェやヘアエステサロン経営も行うDF、流行語にもなった「QBK」、今大会を最後に“旅人”に転身した大黒柱など、23人のメンバーは話題に事欠かなかった。

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 4年前の日韓大会でメンバー外となったMF中村俊輔はジーコ監督から絶大な信頼を得てチームの中心選手に成長。今回は順当にメンバーに選出された。一方、世界基準のポテンシャルを秘めたFW久保竜彦がコンディション不良でまさかの落選。代表発表会見で指揮官が最後に「マキ」と読み上げ、最後の最後にFW巻誠一郎がメンバーに滑り込んだ。

 巻は38歳だった2018年限りで現役を引退。地元熊本で飲食店などを経営していたこともあった。2016年の熊本地震や2018年の集中豪雨の際に積極的な災害支援を行ったこともあり、現在はタレント業の傍ら、障害児向け放課後デイサービスなどのプログラムを構築し、経営者として活躍している。

 大会直前のドイツ・ボン合宿では指揮官が信頼を寄せていたDF田中誠が負傷でチームを離脱。追加招集となったDF茂庭照幸はバカンス中だったハワイから急遽ドイツ入りした。本大会でも初戦のオーストラリア戦で先発のDF坪井慶介が負傷したため、途中出場も果たしている。

 大会前のドイツ代表との親善試合でシュバインシュタイガーのラフプレーで負傷したDF加地亮。W杯本番は初戦こそ欠場したが、2戦目クロアチア戦、3戦目ブラジル戦にフル出場。2017年に引退してからは、2011年にオープンしていた古民家カフェ「CAZIカフェ」(大阪府箕面市)の経営に本腰を入れ、ヘアエステサロン「cazi」(兵庫県神戸市)のオーナーとしても活躍している。

 クロアチア戦で加地の絶好クロスに詰めながら、ゴール前でまさかのシュートミスで得点機を逃したFW柳沢敦。2002年日韓大会から2大会連続出場のエースだったが、このプレーには批判が集中した。試合後「急にボールが来たので」というコメントとともに、言葉の頭文字をとった「QBK」は2007年版「現代用語の基礎知識」にも掲載されるなど流行語にもなった。

 柳沢は2011年にベガルタ仙台に移籍したが、同年3月に東日本大震災に被災。ボランティア活動にも積極的に参加し、被災地のために活動した。引退後、鹿島アントラーズのコーチだった2018年に不祥事を起こして辞任したが、現在は鹿島ユースの監督を務めている。

 1998年フランス大会から3大会連続出場となったMF中田英寿。ブラジル戦での敗戦後はピッチに仰向けに倒れ込み、大会後には自身のHPで代表だけでなく現役からの引退も表明した。以後は“旅人”として世界各地を渡り歩き、国連プロジェクトなどにも参加。現在も社会貢献活動や日本文化支援などを行っている。

(THE ANSWER編集部)

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