賛否両論のW杯“開始3分オフサイド” 当初困惑の英解説者「なぜ取り消されたのか…」
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)が20日(日本時間21日)に開幕。注目の開幕戦はエクアドルが開催国カタールを2-0で破り、白星発進となった。試合中、大きな話題を呼んだのがオフサイド判定をめぐる新テクノロジー。賛否が分かれた判定と運用に、英国の解説者も困惑している。
カタールW杯開幕戦で話題になった新テクノロジー
サッカーのカタール・ワールドカップ(W杯)が20日(日本時間21日)に開幕。注目の開幕戦はエクアドルが開催国カタールを2-0で破り、白星発進となった。試合中、大きな話題を呼んだのがオフサイド判定をめぐる新テクノロジー。賛否が分かれた判定と運用に、英国の解説者も困惑している。
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終わってみればエクアドルの完勝だった開幕戦。攻めては主将のFWエネル・バレンシア(フェネルバフチェ)の2得点など攻撃陣が機能し、守ってはカタールに枠内シュートを1本も許さない鉄壁の守備だった。とはいえ、前半3分に決まったかに見えたバレンシアのゴールは、今大会から導入された「半自動オフサイドテクノロジー」の判定によって取り消しに。実際にオフサイドとわかる3Dグラフィック画像が中継映像だけでなく場内にも流されたが、ファンの混乱は大きかった。
英紙「ミラー」は「カタール戦でエクアドルのゴールが取り消された理由が明らかになり、ファンは困惑」との見出しで記事を掲載。「珍しい当初の判定は大きな混乱を招いた。BBCで解説を務めるディオン・ダブリンも同じように困惑したようで『スタジアムが今までで一番騒がしかったよ! アメージングだ。なぜオフサイドだったのかわからない。キーパーを押したところかな? なんでゴールは取り消されたんだろうか』と語っていた」と記している。
今回の事象はオフサイド判定の中でも難しい事例の一つ。バレンシアのゴールの場面が対象だったのではなく、コロンビアのFKをカタールGKシーブが飛び出してエクアドルDFトレスと競り合い、トレスが先にヘディングでボールを触った時点で、走り込んでいたコロンビアFWエストラダの足が出ていてオフサイドという複雑なプレーだった。これまでなら見逃されてきた事象だけに、「正当だ」「試合を台無しにする」などと海外ファンの間でも賛否が分かれていた。
(THE ANSWER編集部)