[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

バレー新リーグ開幕戦、レンズ越しに見つけた高橋藍の心意気 見えない場所、振り続けた手の意味

バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」は11日、東京体育館で男子開幕戦を行った。大阪ブルテオンがサントリーサンバーズ大阪に3-0のストレート勝ち(25-17、25-19、25-21)を収めた試合の後、会場から見えなくなるギリギリまでファンサービスを続けた一人の選手がいた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

ファンから見えなくなるギリギリまで両手を振り続けた高橋藍【写真:中戸川知世】
ファンから見えなくなるギリギリまで両手を振り続けた高橋藍【写真:中戸川知世】

THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム

 バレーボールの新リーグ「大同生命SVリーグ」は11日、東京体育館で男子開幕戦を行った。大阪ブルテオンがサントリーサンバーズ大阪に3-0のストレート勝ち(25-17、25-19、25-21)を収めた試合の後、会場から見えなくなるギリギリまでファンサービスを続けた一人の選手がいた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

 観客から見えなくなるギリギリまで、両手を振り続ける選手がいた。

 コート退場口を過ぎて、バックヤードに入る。多くの機材が並んだその間から、まだファンサービスを続ける姿が見えた。大多数のファンからは見えない場所。それでも、掛けられた声に応えようと最後まで笑顔を絶やさなかった。今季サントリーに加入した高橋藍だ。

 サントリーの選手が、満員の観客に挨拶をしながらコートを一周し、退場していく。爽やかな笑顔を見せながら手を振る背番号12には、ファンが構える無数のカメラが向けられた。私も2階のカメラマン席からレンズ越しに追いかける。2階席下の空間に入り“退場完了”と言っていい位置。それも関係なく、少しでも多く感謝を伝えようと、ファンサービスを大切にする高橋の心意気を感じた。

観客に手を振りながら、コートを一周する高橋藍【写真:中戸川知世】
観客に手を振りながら、コートを一周する高橋藍【写真:中戸川知世】

 西田有志らパリ五輪日本代表が多数在籍する両チームの対戦。地上波中継も行われるなど注目度は高く、チケットも完売。現地に集結した6513人のうち、高橋のグッズを身に着けていたファンの割合はかなり高く、流石の人気を感じ取れた。

 名実ともに日本バレー界の顔になった23歳。フォロワー270万人を超えるインスタグラムなどでも、競技の魅力を積極的に発信してきた。敗戦の悔しさが残る中、会見では「SVリーグを盛り上げていくためにも、その一人の選手になっていかないといけない」と責任感をにじませた。

「お客さんの盛り上がりだったり、日本のバレーボールに対する注目度は高いと改めて感じられた」。人気うなぎ上りの日本代表戦の熱を、船出したばかりの新リーグへ。その重要性を高橋は十二分に理解している。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集