[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

0.1点差で逃した東京五輪から3年後 激しく舞った粉、パリを掴んだ杉野正尭がガッツポーズに込めた想い

体操のパリ五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯最終日が19日、群馬・高崎アリーナで行われ、男子個人総合で合計339.861点で5位に入った杉野正尭(徳洲会)がチーム貢献度を考慮されてパリ五輪に内定。得意の鉄棒とあん馬で切符をもぎ取った。印象的なガッツポーズには3年分の特別な想いが込められていた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

鉄棒の着地を決めて両手で力強いガッツポーズを作る。やり切った杉野正尭の周りを滑り止めの粉が激しく舞った【写真:中戸川知世】
鉄棒の着地を決めて両手で力強いガッツポーズを作る。やり切った杉野正尭の周りを滑り止めの粉が激しく舞った【写真:中戸川知世】

THE ANSWER編集部・カメラマンフォトコラム

 体操のパリ五輪代表最終選考会を兼ねたNHK杯最終日が19日、群馬・高崎アリーナで行われ、男子個人総合で合計339.861点で5位に入った杉野正尭(徳洲会)がチーム貢献度を考慮されてパリ五輪に内定。得意の鉄棒とあん馬で切符をもぎ取った。印象的なガッツポーズには3年分の特別な想いが込められていた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)

 ◇ ◇ ◇

 手をパンと叩いて、両手で力強いガッツポーズを作る。やり切った杉野の周りを、滑り止めの粉が激しく舞った。

 パリに向け、ミスは許されない勝負所で圧巻の演技を披露した。最終演目で迎えた得意とする鉄棒。次から次へと繰り出される高難度の離れ業に歓声が上がる。最後の着地を決めると、喜びを噛み締めるように両拳を握りしめた。

あん馬でも15.000点マークし、雄叫びをあげた杉野【写真:中戸川知世】
あん馬でも15.000点マークし、雄叫びをあげた杉野【写真:中戸川知世】

「ガッツと勢いが自分の強み」と語る杉野は、今大会も感情を前面に出した。もう一つの得意演目、あん馬でも15.000点で種目別2位をマーク。演技を終えると、雄叫びと特大のガッツポーズが飛び出した。

 見る者を惹きつける印象的なアクションだったが、そこまで想定して練習した。「意識的にやっていました。徳洲会のみんながすごい応援してくれたので」。東京五輪は代表選考会で0.1点差で五輪行きならず。3年分の恩返しの気持ちも込めたガッツポーズだった。

 悲願だった五輪の舞台。「僕の演技で元気や勇気を届けたい。表現することも選手の大事なこと」。パリでもシンボルとなるガッツポーズを世界に見せつける。

(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集