横浜、東海大相模の神奈川2強を破った相洋 その瞬間、カメラマン席に聞こえてきた“音”
高校野球の春季神奈川県大会は相洋が準優勝。5日の準決勝(横浜スタジアム)は東海大相模に2-1で勝利し、23年ぶり3度目の春の関東大会出場権を手にした。横浜を延長の末に撃破した準々決勝に続き、神奈川の2強を破っての決勝進出にナインは喜びを爆発させ、観客席は大いに沸いた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)
THE ANSWER編集部・新人カメラマンの高校野球フォトコラム
高校野球の春季神奈川県大会は相洋が準優勝。5日の準決勝(横浜スタジアム)は東海大相模に2-1で勝利し、23年ぶり3度目の春の関東大会出場権を手にした。横浜を延長の末に撃破した準々決勝に続き、神奈川の2強を破っての決勝進出にナインは喜びを爆発させ、観客席は大いに沸いた。(写真・文=THE ANSWER編集部・中戸川 知世)
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喜びの感情を爆発させた。9回、最後の打者を大場智仁(2年)が抑えた瞬間、相洋ナインはマウンド目がけ、走り出した。
選手たちの歓喜の声が響き渡った後、球場は拍手に包まれた。チームメートと抱き合う者、飛び跳ねる者、ガッツポーズで雄叫びを上げる者、外野から帰ってくる選手を拍手で迎える者――。グラウンドに入り乱れる25人の顔に、名門連続撃破しての決勝進出、23年ぶりの関東大会切符という嬉しさが表れていて、眩しかった。
客席からの大歓声を聞いた時、一塁側のカメラマン席の私は「おぉ」と思わず声が出た。ゴールデンウィーク、快晴のハマスタに詰めかけた観衆は1万3000人。この日一番の盛り上がりに圧倒されながら、シャッターを切った。
相洋の応援席は、反対側の三塁側。でも、試合には出られなくても暑い中で声援を送り続けた控え部員、応援団、保護者をはじめとした関係者の皆さんや、相洋を応援してきたOBやファンの方々の喜ぶ顔が、見えたような気がした。
多くの人の感情が混ざり合った音だった。実際の音は入れられないが、写真に“歓声”が写っているといいなと思う。
(THE ANSWER編集部・中戸川 知世 / Chise Nakatogawa)