パリ・パラリンピック

　パリ・パラリンピックで新たな“愛の形”が生まれた。1日（日本時間2日）に行われた陸上競技の終了後、イタリア人選手はスタンドの前でプロポーズ。世界パラ陸上連盟が写真を公開すると、海外ファンから「これが愛の力だ」「パリは本当に愛の都だ」など、感動や祝福の声が広がっている。

　緊張感あるスタジアムが幸せな空間に変わった。同日の陸上競技最後の種目となった100メートル（義足T63）予選第2組。5人の選手によって行われたレースで、イタリアのアレッサンドロ・オソラは12秒46のタイムで5着となり、残念ながら予選落ちとなった。

　オソラは引き揚げる前にスタンドのフェンスそばに近づき、おもむろに指輪を取り出すと、左足の義足を折り曲げ、片膝をつく姿勢でスタンドの女性に向かってプロポーズ。女性は感激のあまり涙を浮かべ、オソラにのもとに歩み寄って抱擁した。

　世界パラ陸上連盟公式インスタグラムは写真を公開。「彼女はYES！と言った」「イタリアのアレッサンドロ・オソラは100m、T63の予選の後にガールフレンドにプロポーズした」とつづり「これこそWPA（世界パラ陸上競技連盟）の愛」と続け、イタリア語で「おめでとうございます！そして多くの幸せを」と祝福した。オソラのサプライズ演出に海外ファンも感動。さまざまな声が寄せられた。

「愛の都のオリンピックのプロポーズが大好き」
「おめでとう！」
「これが愛の力だ！」
「なんて素晴らしいプロポーズなんだ」
「ワオオオオオ」
「パリは本当に愛の都だ。なんてことだ！」

　パリ五輪でもバドミントン会場で中国の男子選手が公開プロポーズをしたシーンが話題となったが、パラリンピックでも名シーンが誕生した。