性別騒動の五輪女子ボクサーとプロ契約歓迎「商業的にも魅力がある」 世界的プロモーターが言及
パリ五輪ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ケリフ(アルジェリア)に対し、英国の大物プロモーターがプロ契約に前向きな姿勢を示した。「事実が明らかになれば」と再検査などの必要性を踏まえた上で、契約について「答えはイエス」と語っている。
エディー・ハーン氏が歓迎
パリ五輪ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ケリフ(アルジェリア)に対し、英国の大物プロモーターがプロ契約に前向きな姿勢を示した。「事実が明らかになれば」と再検査などの必要性を踏まえた上で、契約について「答えはイエス」と語っている。
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ケリフについて語ったのは、英興行大手・マッチルーム社のエディー・ハーンプロモーター。英紙「インディペンデント」は「『事実が明らかになれば』 エディー・ハーンがイマネ・ケリフとの契約の考えを説明」との見出しで記事を掲載した。記事によると、ハーン氏は「事実が明らかになれば」と踏まえた上で「プロ契約にオープンであることを明らかにした」という。
ハーン氏といえば多くのビッグマッチを手掛けるプロボクシングの世界的プロモーター。インディペンデントは、ハーン氏が英専門メディア「iFL TV」のインタビューを受けた際のコメントを紹介した。ケリフと契約する考えがあるかと問われ、「そうだね、もし事実が明らかになり、この選手が女性として出場すべきではない理由がない立場であれば、契約すると思う」と話したという。
「まず、彼女は明らかに才能のあるボクサーだということ。次にインスタグラムのフォロワーが200万人を超え、商業的にも魅力があること。答えはイエスだけど、彼女を取り巻く状況でわかっていないことがたくさんある」
ケリフと同57キロ級金のリン・ユーチン(台湾)を巡っては、国際ボクシング協会(IBA)が主催する昨年の世界選手権の検査で、XY染色体を持つと証明され、出場権を剥奪。しかし国際オリンピック委員会(IOC)は2人が女性として問題なく出場してきた経歴を強調。「突然適正な手続きなく失格させられた」と出場権剥奪の不当性を指摘し、過去の大会と同様に2人をパリ五輪に出場させた。
ケリフは海外メディアを通じ「私が女性であることは全世界が知っている」と一貫して主張してきた。ハーン氏は「選手が女性と確かに判断された場合、特に身体的なアドバンテージがないことになる……。もう一度言うが、私にはまだわからない。誰かが『検査したらこうなった』と言うのを知るだけだ」と話すにとどめている。
(THE ANSWER編集部)