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「パリ五輪最高の写真」が台無しの裁定 黒人初の快挙が…米記者憤り「どれほど無能で傲慢か」

パリ五輪では閉幕後もメダルをめぐる混乱が続いている。5日に行われた体操女子の種目別床決勝で、当初5位とされた米国のジョーダン・チャイルズは採点見直しを要求し、一時3位となったが、後にこれが時間オーバーで無効とされた。表彰台の写真は「パリ五輪最高の写真」候補にも挙がっていたが、米コラムニストが憤りを露わにしている。

種目別床で銅メダルを喜んでいたジョーダン・チャイルズ、5日後に5位になった【写真:ロイター】
種目別床で銅メダルを喜んでいたジョーダン・チャイルズ、5日後に5位になった【写真:ロイター】

米国のジョーダン・チャイルズが翻弄された採点

 パリ五輪では閉幕後もメダルをめぐる混乱が続いている。5日に行われた体操女子の種目別床決勝で、当初5位とされた米国のジョーダン・チャイルズは採点見直しを要求し、一時3位となったが、後にこれが時間オーバーで無効とされた。表彰台の写真は「パリ五輪最高の写真」候補にも挙がっていたが、米コラムニストが憤りを露わにしている。

 金メダルに輝いたレベカ・アンドラデ(ブラジル)を崇めるかのように、2位のシモーネ・バイルズ(米国)とチャイルズが両手を伸ばしながら屈んだ。

 男女通じて五輪史上初めて黒人選手が体操の表彰台を独占した瞬間。五輪公式サイトも5日、歴史的場面を収めた一枚を「パリ五輪最高の写真」候補として取り上げた。しかし、この快挙は後に幻となった。

 演技終了時点で5位だったチャイルズは審判の採点見直しを要求できるシステム「インクワイアリー」を利用。得点が変わり、銅メダルと認められて表彰台に立った。しかし、4位に繰り下がったアナ・バルボス(ルーマニア)側がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立て。10日(日本時間11日)になって、インクワイアリーが1分間の提出期限を4秒過ぎていたとして無効とされた。

 これを受け、国際体操連盟によりチャイルズを再び5位とする裁定が出された。一連の流れに憤りを隠せないのが米紙「USAトゥデイ」のコラムニスト、クリスティーン・ブレナン記者だ。Xで「たまたま五輪公式サイトでこれを見つけました」と指摘し、批判的につづっている。

「五輪公式サイトが『パリ2024最高の写真』かもしれないと提案したものを台無しにするなんて、五輪と国際スポーツ界のトップに立つ者たちがどれほど無能で傲慢なのか想像すらできない」

 ルール上は仕方のないことでCASの裁定も加わったことだが、納得できないようだ。

(THE ANSWER編集部)


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