骨折しながら42.195km完走、女子ランナーの壮絶な五輪 補欠おらず「他のレースならやめていた」
パリ五輪の最終日に行われた女子マラソンで、英国代表のローズ・ハービーは、スタート直後から続く激痛に耐え、3時間を切るタイムで78位完走を果たした。結果的に大腿骨の疲労骨折が判明。彼女の奮闘を、英メディアが報じている。
パリ五輪女子マラソン
パリ五輪の最終日に行われた女子マラソンで、英国代表のローズ・ハービーは、スタート直後から続く激痛に耐え、3時間を切るタイムで78位完走を果たした。結果的に大腿骨の疲労骨折が判明。彼女の奮闘を、英メディアが報じている。
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過酷な状況の中で、42.195キロを走り切った。ハービーは、金メダルを獲得したシファン・ハッサン(オランダ)の五輪新記録2時間22分55秒から遅れること28分8秒、2時間51分3秒でゴール。78位に終わった。英公共放送「BBC」は、「英国のマラソンランナー、足を骨折しながらもマラソンを完走」という見出しで、ハービーのインタビューを公開している。
記事では「本当に大変だった。坂道はどうしようもなかったわ。下り坂はただ苦痛で、どんどんひどくなっていったの」とレースについて語ったハービー。五輪前には臀部の治療を受けたが、思うように回復せず。しかし英国に補欠選手がいなかったため、大会に挑戦することに決めたという。
「スタートラインでは前向きな気持ちだった」というハービーだが、レース開始から3キロ過ぎの地点で痛みが出始め、「かなり痛くなる」と確信。それでも「オリンピックのエネルギーが私を最後まで走らせてくれた。他のレースだったら走るのをやめていたわ。いつも通りに走ることができなかったもの…」と、気力を振り絞って果たしたゴールを振り返った。
「1マイル走るごとに、(婚約者の)チャーリーのところまで走ろう、次に会えるまで走ろうとばかり考えていたわ」と結んだハービー。フランスにいる友人や家族の応援に加え、婚約者への想いが彼女をゴールへと運んだと、記事は伝えている。
(THE ANSWER編集部)