「上手いってレベルじゃない」「英語すらチェコ人なまり」 金メダルとともに絶賛された北口榛花の語学力
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は陸上の女子やり投げ・北口榛花。トラック&フィールド種目で日本人初の金メダルを獲得する歴史的快挙を達成したが、その実力はもちろん、人柄が大きくクローズアップされた。
パリ五輪終了、大会の名場面を振り返る
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦が幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は陸上の女子やり投げ・北口榛花。トラック&フィールド種目で日本人初の金メダルを獲得する歴史的快挙を達成したが、その実力はもちろん、人柄が大きくクローズアップされた。
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その一つが語学力。北口はやり投げ大国のチェコを拠点に活動し、デービッド・セケラックコーチの指導を受けている。チェコ国営放送のスポーツチャンネル「CT Sport」は競技後、北口のチェコ語でのインタビューを放送。北口は流暢に言葉を繰り、豊かな表情でも喜びを表現した。
X上のファンの間では「もう上手いってレベルの話じゃ無い」「チェコ語で話すのかっこよすぎ」と話題になったが、2016年リオ五輪銅メダリストで、パリで5大会連続出場を果たしたカヌーの羽根田卓也もXで反応。「発音がネイティブ過ぎて、途中の英語すらチェコ人なまりの英語になっています(笑) おめでとう御座います」とつづった。羽根田はチェコの隣国スロバキアの国立最難関・コメニウス大学に21歳で入学し、同校の大学院も修了している。海外生活が長い羽根田からしても、驚きの語学力だった。
また、北口の快挙はチェコでも注目され、前述の「CT Sport」のアカウントは、金メダルの北口と銅メダルのニコラ・オグロドニコヴァーが抱き合って健闘をたたえ合う写真を掲載。ファンからも「このメダルはチェコのコーチとチェコ国民に捧げます。チェコでの練習を歓迎してくれた。ありがとうチェコ」「チェコでもこうやって報道されるのはありがたいし嬉しいね」と反響が寄せられた。
そして、競技直後には北口が各国の選手が歩み寄り、お互いの健闘をハグで称えた場面も注目された。普段からダイヤモンドリーグなどの国際大会で転戦し、気心知れた間柄。表彰台でも銀メダルのヨアン・ファンダイク(南アフリカ)と銅メダルのオグロドニコヴァーの3人が、北口の立った中央に集まり自撮りを行った。「戦ったライバルたちとの抱擁に胸熱」「選手同士が仲良しなのみててすごくいいな」とファンの胸を打った。
競技中に寝そべってカステラを頬張る様子も大きくクローズアップされた北口。一躍、国民的なアスリートの一人となった。
(THE ANSWER編集部)