「世界に日本人の礼儀正しさ見せられた」 誤審騒動に揺れた柔道で…大国ニッポンが畳の上に残した品格
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は柔道日本代表の品格。今大会は判定を巡り再三、ファンは紛糾したが、柔道発祥である日本の選手たちはどんな時も柔道家の美学を持ち、品格ある振る舞いを貫いた。
パリ五輪終了、大会の名場面を振り返る
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は柔道日本代表の品格。今大会は判定を巡り再三、ファンは紛糾したが、柔道発祥である日本の選手たちはどんな時も柔道家の美学を持ち、品格ある振る舞いを貫いた。
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象徴的なワンシーンは男子66キロ級で連覇を達成した阿部一二三。試合後、畳から降りる際に正座して頭がつくほど深々と一礼した。ネット上では「畳さる時の正座しての一礼なんて芸術だった」「鳥肌がたったよ」「日本人の心を見たような気がする」「世界に日本人の礼儀正しさ見せられたと思う」と話題になった。
こればかりではない。男子81キロ級では、30歳の永瀬貴規が同級五輪史上初の連覇を達成すると、全方向にお辞儀をしながら静かに畳を降りるその所作を披露。女子48キロ級で金メダルを獲得した角田夏実は試合後、歓喜を露わにすることなく、対戦相手と互いの健闘を称え合うと、引き揚げる際には畳に向かって静かに一礼した。
大会後にテレビ番組に出演した阿部は「柔道家として礼をして終わるということ、喜ぶのはそこから」と日本柔道に根付ている精神を明かした。今大会は「誤審」という指摘が相次ぎ、勝敗以外でたびたびネット上が紛糾。海外選手の所作に批判が巻き起こることもあった。しかし、「礼に始まり、礼に終わる」というニッポン柔道の姿勢はどんな状況であっても変わらなかった。
(THE ANSWER編集部)