五輪で5位→銅メダル→5位と二転三転「深い失望」「抗議続ける」 閉幕後も女子体操順位巡り混乱
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じたが、メダルを巡る騒動が続いている。5日に行われた体操女子の種目別床決勝の順位が二転三転。当初5位だったジョーダン・チャイルズ(米国)は採点見直し要求で3位となったが、見直し要求までの時間が規定の1分を超えていたとして無効に。チャイルズ側は異議を申し立てたが棄却されたとし、「深く失望している」と声明を発表した。
パリ五輪
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じたが、メダルを巡る騒動が続いている。5日に行われた体操女子の種目別床決勝の順位が二転三転。当初5位だったジョーダン・チャイルズ(米国)は採点見直し要求で3位となったが、見直し要求までの時間が規定の1分を超えていたとして無効に。チャイルズ側は異議を申し立てたが棄却されたとし、「深く失望している」と声明を発表した。
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5日の床決勝、最後に登場したチャイルズは3位に0.034届かず、5位となった。しかし、チャイルズ側は「インクワイアリー(問い合わせ)」を利用。審判の採点に不満があれば見直しを要求できるシステムによって得点が変わり、チャイルズが銅メダルに。4位に繰り下がったアナ・バルボス(ルーマニア)は涙を流した。
しかし、ルーマニア側がスポーツ仲裁裁判所(CAS)に異議を申し立て。CASは10日(日本時間11日)に「ジョーダン・チャイルズを代表したインクワイアリーは1分間の期限が過ぎた後に提出されていた。それにより無効と決定する」とルーマニア側の訴えを認めた。
これを受けた国際体操連盟(FIG)は10日、公式サイトで「CASの判決を受け、FIGは5日に行われた女子種目別床の最終順位を以下のように変更する」と発表。チャイルズのスコアをインクワイアリー前のものに戻し、バルボスを3位にした。
銅メダルを失うこととなったチャイルズ側も黙ってはいない。米体操連盟は11日(同12日)、インクワイアリーが1分間の期限内に提出されていたことを示す映像証拠をCASに提出したと発表。しかし、この訴えは棄却されたとし、12日(同13日)に「私たちはこの通知に深く失望しています」とする声明を発表した。
米体操連盟は「ジョーダンにとって公正な得点、順位、メダルが確保されるよう、スイス連邦裁判所も含むあらゆる手段と抗議のプロセスを追い続けます」と明言している。
(THE ANSWER編集部)