泣き崩れた早田ひなを真っ先に韓国選手が抱きしめた理由 「彼女を長年見てきて…」ファンも涙した感動のワンシーン
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は卓球・早田ひな。腕の負傷がありながら女子シングルス銅メダル、女子団体銀メダルと躍進した日本のエースだったが、シングルス3位決定戦の試合後には相手の韓国選手との間で心温まるスポーツマンシップがあった。
早田を抱きしめたシン・ユビン、行動が社会現象呼ぶ
パリ五輪は11日の閉会式で17日間の熱戦に幕を閉じた。大会期間中には見る者の胸を打つ感動のシーンや、あっと驚くようなアクシデントなど、さまざまな場面があった。そんな出来事を改めて振り返る。今回は卓球・早田ひな。腕の負傷がありながら女子シングルス銅メダル、女子団体銀メダルと躍進した日本のエースだったが、シングルス3位決定戦の試合後には相手の韓国選手との間で心温まるスポーツマンシップがあった。
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早田がゲームカウント4-2(9-11、13-11、12-10、11-7、10-12、11-7)で韓国のシン・ユビンを撃破。日本シングルス史上3人目の銅メダルを決めた直後だった。 最後のポイントを取ると、嬉しい銅メダルに早田はその場にしゃがみ込んで涙。激闘を繰り広げた相手のシン・ユビンは、早田の方に歩み寄るとハグで祝福。笑顔で言葉を交わし、爽やかなスポーツマンシップを見せていた。
ネット上では「負けた直後なのに早田に笑顔で抱き合ってたところに涙いいスポーツマンシップだなあ」「笑顔でひなちゃんのこと称えてるの泣けた」「シンユビンも最後、祝福する姿勢が素晴らしい」「メダル逃した試合で笑顔で握手できるシンユビン良い」などと、シン・ユビンの振る舞いにも称賛が集まり、両者の激闘に感動の嵐に。では、シン・ユビンはなぜこの行動を取ったのか。その理由を韓国メディアが伝えている。
韓国紙「イルガンスポーツ」によると、「早田を長い間、見てきた。本当に一生懸命頑張って、真剣に試合をした」「そんな部分を認めてあげたかった。私ももっと心が強い選手になりたいという一心で抱きしめて、祝福のあいさつをしました」と話したという。さらにこの大会を振り返り「私に勝った選手は、私より長い間、黙々と努力した選手たち」とし「そのような点は認めて、学ばなければならない。私もより長い期間、黙々と練習しなければならない」と謙虚なコメントを残した。
卓球界で他国の選手からもリスペクトされる早田。女子団体の表彰式では中国の選手の髪についていていたゴミをさりげなく取ってあげたことも話題に。2つのメダルを獲得したが、その実力はもちろん人柄でもファンを魅了する大会となった。
(THE ANSWER編集部)