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金メダルの性別騒動ボクサー、心無い中傷が「私の成功に特別な味わい」と胸中吐露 「IBAは私を嫌っている」「人々はいじめをやめて」

パリ五輪は9日、ボクシング女子66キロ級決勝を行い、イマネ・ケリフ(アルジェリア)が楊柳(中国)に5-0で判定勝ちし、金メダルを獲得した。リング上では満面の笑みを浮かべ、表彰式では涙。性別適格性検査に不合格となった過去が世界的な議論になったが、本人は試合後「成功には敵がいることは間違いない。そして、その攻撃が私の成功に特別な味わいを与えた」と語っている。

ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ケリフ【写真:ロイター】
ボクシング女子66キロ級で金メダルを獲得したイマネ・ケリフ【写真:ロイター】

アルジェリアのケリフ、金メダル獲得後に語ったこと

 パリ五輪は9日、ボクシング女子66キロ級決勝を行い、イマネ・ケリフ(アルジェリア)が楊柳(中国)に5-0で判定勝ちし、金メダルを獲得した。リング上では満面の笑みを浮かべ、表彰式では涙。性別適格性検査に不合格となった過去が世界的な議論になったが、本人は試合後「成功には敵がいることは間違いない。そして、その攻撃が私の成功に特別な味わいを与えた」と語っている。

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 会場でのケリフには大声援が送られ、5-0という完勝。英紙「インディペンデント」は「イマネ・ケリフ:私は女性として生まれ、女性として生き、女性として戦ってきた」という記事で試合後のケリフの発言を伝えている。

 記事によるとケリフは「私にはこの大会に参加する資格が十分ある。だって、私は女性なんだから」と試合後の記者会見で語ったという。さらに「私は女性として生まれ、女性として生き、女性として戦ってきた。成功には敵がいることは間違いない。そして、その攻撃が私の成功に特別な味わいを与えた」と、大会中に起きた議論についても口にした。

 また記事は様々な証拠に矛盾が多く、いまだ決着はしていないと伝えたうえで「2018年からIBAの傘下でボクシングをしてきた。彼らは私のことをよく知っているし、私の実力も分かっている。でも今では彼らはもう認めてくれないし、私を嫌っている。その理由は分からない。私はこの金メダルで、彼らにたった1つのメッセージを送った」と、ケリフから主管団体に向けた言葉を伝えた。

 更にケリフは「全世界への私のメッセージは、オリンピックの原則に従い、人々を傷つけるべきではないということ。人々がいじめをやめ、今後のオリンピックで同じような攻撃が起こらないことを願っている」と、再び自身のような苦しみを味わう選手が出現しないよう望んだという。

(THE ANSWER編集部)


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