セーヌ川完泳→タトゥー指差した悲痛なワケ 女子金メダリスト「術後に合併症を起こし…」
パリ五輪は8日、マラソンスイミング女子10キロが行われ、シャロン・ファンラウエンダール(オランダ)が2時間03分34秒2で金メダルを獲得した。ゴール直後に右手首のタトゥーを指差すジェスチャー。愛犬の死を乗り越えた世界一だった。英紙が報じている。
パリ五輪
パリ五輪は8日、マラソンスイミング女子10キロが行われ、シャロン・ファンラウエンダール(オランダ)が2時間03分34秒2で金メダルを獲得した。ゴール直後に右手首のタトゥーを指差すジェスチャー。愛犬の死を乗り越えた世界一だった。英紙が報じている。
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セーヌ川を完泳し、金メダルに輝いたファンラウエンダールは右手首を指差した。そこには肉球のタトゥー。顔を歪め、歓喜に満ちていた。英紙「メトロ」は「『私の世界が止まった』 五輪女王が死んだ犬に金メダルを捧げる」との見出しで記事を掲載。「優勝後、死んだ愛犬リオに敬意を示した」と伝えた。
記事によると、ファンラウエンダールは「私の愛犬が5月に死んだんです」と明かしたという。「彼(愛犬)は肺の手術が必要だったので、五輪後も私の家や庭で一緒に過ごせるようにと願って手術を受けさせました。それでも術後に合併症を起こし、死んでしまいました」と家族との別れを惜しんだ。
「それから私の世界は止まった。数週間、スイミングのことなんてどうでもよくなった。彼は私の愛しの存在だった」と悲痛な思いを吐露。「でも私の父が、君は大会に出場するために愛犬と7年間も離れていたんだから、あと1レース泳いで彼のために全てを出し切るんだ、と言ってくれた」と父の言葉で前を向けたという。
「(愛犬の肉球の)タトゥーを入れて『やろう』と思った。彼のために全力で泳いだ。彼のために勝ったの」と天国に捧げる金メダルだった。
(THE ANSWER編集部)