パリ五輪

　パリ五輪のアーティスティックスイミング（AS）で人間らしき顔が描かれたスイムキャップを着用して話題を集めたフランス代表。日本の「ひょっとこ」をほうふつとさせるデザインは、深夜帯の中継だった日本人ファンの度肝を抜き、海外メディアも続々報道。さらに、その画像が瞬く間に世界に拡散し、ネット上でバズ状態に。「ぞっとする」「狂気じみてた」など、時間を追うごとに衝撃が広がっている。

　フランス代表の仕掛けは世界に驚きが広がりつつある。

　6日のチームフリールーティンに出場したフランス代表。入場後、それぞれがポーズを取ったが、違和感があった。前を向いている選手もいれば、体が後ろ向きの選手も。しかし、顔はこちらを見ている。そう、後頭部に顔が描かれていたのだ。まるで首が180度回転したように映り、しかもちょっぴり微笑んでいる。

　奇抜なデザインも含め、スタンドのファンから喝采を浴びた。

　深夜帯に視聴していたネット上の日本人は「フランスの選手が頭にひょっとこ付けてた」と“お面風”のデザインに恐怖すら覚える声が上がり、米メディアも「感覚を麻痺させるイリュージョン」と高い芸術性に驚きの声を上げていたが、その感覚は海外ファンも同じだったようだ。

　ネット上では「私が見た中で最も不気味なフランス代表のスイムキャップ。でも、最高―――」「凄く良い、お気に入りかな」「後頭部にマスクが描かれているのか。もはや最高にクール」など好意的な声もあったが、「フランスのアーティスティックスイミング、ぞっとする」「フランスの演技は狂気じみてた」といった声も上がった。演技はもちろん、水着のデザインでも楽しませるASの魅力が詰まっていた。