性別騒動の女子ボクサー2人が銀メダル以上確定 台湾リンが準決で5-0判定で完勝
パリ五輪は7日、ボクシング女子57キロ級準決勝が行われ、リン・ユーチン(台湾)がエシュラ・ユルドゥズカフラマン(トルコ)に5-0で判定勝ちした。66キロ級のイマネ・ケリフ(アルジェリア)とともに決勝進出で銀メダル以上が確定。2人は性別適格性検査に不合格となった過去があり、世界的な議論の対象になっていた。
パリ五輪
パリ五輪は7日、ボクシング女子57キロ級準決勝が行われ、リン・ユーチン(台湾)がエシュラ・ユルドゥズカフラマン(トルコ)に5-0で判定勝ちした。66キロ級のイマネ・ケリフ(アルジェリア)とともに決勝進出で銀メダル以上が確定。2人は性別適格性検査に不合格となった過去があり、世界的な議論の対象になっていた。
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リンは初回、相手の圧力に押される場面が目立ったが、果敢にパンチを返した。採点はジャッジ5人全員が10-0で優勢。2回もアウトボクシング気味に進め、5人とも10-0だった。3回は倒しにくる相手をさばき、右ストレートなどを当てた。ジャッジ5人の支持を集める完勝を収め、リングから四方に礼。相手と健闘を称え合った。
リンとケリフは、国際ボクシング協会(IBA)が主催する昨年の世界選手権の検査でXY染色体を持つと証明され、出場権を剥奪された。しかし、今大会は出場が認められ、ケリフの初戦を機に世界的論争に。事態を受けた国際オリンピック委員会(IOC)は2人が東京五輪、世界選手権、IBAが認可する大会などに女性として問題なく出場した経歴を強調した。
さらに「彼女たちは突然適正な手続きなく失格させられた」と昨年の出場権剥奪の不当性を指摘。IBAはガバナンス問題などを長年抱え、パリ五輪のボクシング運営を禁止されており、2人は過去の大会と同様にパリ五輪に出場できた。IOCのバッハ会長は「女性として生まれた2人のボクサーがいる。何年もの間、女性として出場してきた。彼女らを女性として疑う余地はない」としていた。
決勝は66キロ級が9日、57キロ級が10日に行われる。
(THE ANSWER編集部)