パリ五輪

　パリ五輪は5日、陸上女子5000メートル決勝が行われたが、銀メダルの選手が接触で失格処分となり、順位に変動があった。世界記録保持者フェイス・キピエゴン（ケニア）が2位でフィニッシュ。しかし、ラスト2周で他の選手を押したとされ、失格となった。

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　レースは膠着状態で進んだが、中盤から徐々にペースアップ。一人、また一人と脱落し、金メダル争いが佳境に入った。残り2周になったところで先頭集団内側のキピエゴンと右隣のグダフ・ツェガイ（エチオピア）が接触。キピエゴンが右手を相手の背中に出したようにも映り、2人は険しい表情を浮かべた。

　そのままキピエゴンが先頭で終盤に入り、ラスト50メートルでベアトリス・チェベトが追い抜いた。当初は14分28秒56のチェベトが金メダル、キピエゴンが銀メダル、シファン・ハッサンが銅メダル。しかし、レース後にキピエゴンが失格となり、14分31秒64で4位だったナディア・バットクレッティが銅メダルとなった。

　米放送局「CNN」のラリー・マドワ記者はXで「ツェガイを押したとして失格になった」と報じた。カナダ公共放送「CBC」のレポーターのデビン・ハーロウ氏はXで「『何が起こったのかわからない』　フェイス・キピエゴンはインタビューの最中に自身が失格になったことを知った」と速報。「彼女は私の横を通り過ぎた。私は何が起こったのか尋ねた。『わからない』。彼女はショックを受けていた。彼女の5000メートル銀メダルはなくなってしまった」とキピエゴンのコメントを伝えた。