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性別騒動の女子ボクサー2人がメダル確定 台湾リンが57kg級で準決勝進出、前日66kg級ケリフも涙の勝利

パリ五輪・女子ボクシング57キロ級準々決勝が行われ、リン・ユーチン(台湾)がスベトラーナ・スタネバ(ブルガリア)に5-0の判定で勝利。銅メダル以上を確定させた。ユーチンは女子66キロ級に出場しているイマネ・ケリフ(アルジェリア)とともに、過去に性別適格性検査に不合格となったことで議論の対象に。2人は東京五輪などにも出場していたが、国際オリンピック委員会(IOC)が異例の声明を出すほどの騒動となっている。

リン・ユーチン(左)とイマネ・ケリフの銅メダル以上が確定【写真:ロイター】
リン・ユーチン(左)とイマネ・ケリフの銅メダル以上が確定【写真:ロイター】

パリ五輪・女子ボクシング57キロ級準々決勝

 パリ五輪・女子ボクシング57キロ級準々決勝が行われ、リン・ユーチン(台湾)がスベトラーナ・スタネバ(ブルガリア)に5-0の判定で勝利。銅メダル以上を確定させた。ユーチンは女子66キロ級に出場しているイマネ・ケリフ(アルジェリア)とともに、過去に性別適格性検査に不合格となったことで議論の対象に。2人は東京五輪などにも出場していたが、国際オリンピック委員会(IOC)が異例の声明を出す騒動となっている。

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 リンは第1ラウンド(R)から積極的な攻撃でスタネバの顔面をとらえ、5人のジャッジのうち3人に支持されリードを奪う。第2Rも手数を出してリードは変わらず。接近戦で相手に投げ飛ばされるような形になるシーンもあった。第3Rは逆転を狙う相手のパンチを受けながらも戦い抜き、判定勝ちを収めた。

 リン・ユーチンとケリフは、国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年世界選手権でDNA検査を実施した際、XY染色体を持つことが証明されたとして出場権を剥奪されていた。ともにこの日まで勝ち上がっており、ケリフは3日の準々決勝に勝って銅メダルを確定。勝利後はリングで号泣し、コーチに肩を抱かれて退場した。

 IOCは1日、公式サイトで「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」を発表。2人が東京五輪、世界選手権、IBAが認可する大会など国際大会に女性として問題なく出場していたことや、「彼女たちは突然適正な手続きなく失格させられた」と昨年の世界選手権での出場権剥奪について伝えた。

 IOC広報Xが公開した動画では、IOCのバッハ会長が「女性として生まれた2人のボクサーがいる。女性として育てられてきた。女性としてのパスポートを持っている。何年もの間女性として競技に出場してきた。これは女性としての明らかな定義だ。彼女らを女性として疑う余地はない」と語っていた。

(THE ANSWER編集部)

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