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陸上100mで国を越えたスポーツマンシップ コース逆走→涙の負傷ライバルに…「心温まる五輪の瞬間」米メディア絶賛

パリ五輪は2日、陸上の女子100メートル予備予選が行われた。ラオスのシリナ・パ・アハイは12秒45で6位に終わったが、負傷したライバルのために取った行動が話題に。米紙が「心温まる瞬間」と脚光を浴びせている。

女子100メートル予備予選に出場したシリナ・パ・アハイ(右)【写真:ロイター】
女子100メートル予備予選に出場したシリナ・パ・アハイ(右)【写真:ロイター】

パリ五輪

 パリ五輪は2日、陸上の女子100メートル予備予選が行われた。ラオスのシリナ・パ・アハイは12秒45で6位に終わったが、負傷したライバルのために取った行動が話題に。米紙が「心温まる瞬間」と脚光を浴びせている。

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 6位だったパ・アハイはフィニッシュ後、すぐにスタートラインに向かって逆走を始めた。その先にいたのは1レーンのルシア・モリス(南スーダン)。右脚を負傷したようで、トラックの真ん中に倒れ、叫び声を上げていた。米紙「ワシントン・ポスト」は「五輪スプリンターが怪我で倒れた。だから彼女の対戦相手は引き返した」と題して一部始終を紹介した。

 記事によると、パ・アハイはモリスのもとに駆け寄り、医療班を呼び寄せたという。「100メートル選手はみんな、怪我することがどんな気持ちかわかる」「私は彼女の痛みを分かち合うことしかできない」というパ・アハイは「ただ泣き叫んだらいいよ」と声をかけ、ストレッチャーで運ばれるまでモリスに寄り添った。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」も「ルシア・モリスの苦痛な負傷が心温まる五輪の瞬間に変わる」と題し、ワシントン・ポストの記事を引用。「それは五輪でのスポーツマンシップ溢れる甘く切ない瞬間を際立たせた。陸上競技初日のスタートとして間違いなく素晴らしい形だった」と称賛した。

(THE ANSWER編集部)

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