早田ひなを気遣う中国No.1女子の行動「これこそオリンピック精神」 国営放送でも感動「心動かされました」
パリ五輪は2日、卓球の女子シングルス準決勝で世界ランク5位の早田ひなが同1位の孫穎莎(中国)にゲームカウント0-4でストレート負け。決勝進出を逃し、3位決定戦でメダル獲得を目指すことになった。試合後、左腕にテーピングを巻いて戦った早田を気遣う孫穎莎の仕草が話題に。中国国営放送「CCTV」でも解説者が注目していた。
パリ五輪
パリ五輪は2日、卓球の女子シングルス準決勝で世界ランク5位の早田ひなが同1位の孫穎莎(中国)にゲームカウント0-4でストレート負け。決勝進出を逃し、3位決定戦でメダル獲得を目指すことになった。試合後、左腕にテーピングを巻いて戦った早田を気遣う孫穎莎の仕草が話題に。中国国営放送「CCTV」でも解説者が注目していた。
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日本のエース・早田は左腕に黒いテーピングを巻き、世界1位の強敵に挑んだ。第1ゲームから隙のない孫穎莎に翻弄され6-11で落とすと、以降も8-11、8-11と連取された。得点するたびに中国ファンの歓声が上がるアウェームードの中、最後まで主導権を握れずストレート負け。試合後、握手に向かった早田に対し、孫穎莎は左腕のテーピングを指すような仕草を見せ、何か声をかけていた。
中継を見た日本人ファンもX上で反応するなど話題になっていたが、中国紙「極目新聞」も「決勝進出を決めた直後、孫頴莎が早田のけがの状態を気づかう」との見出しで記事を掲載した。このシーンについては「孫頴莎は早田ひなが腕にテーピングをしているのを知り、試合後、歩み寄るとまず早田の怪我の状態を気遣った」と伝えた。
さらに「CCTV」の中継の女性解説者が「莎莎(孫頴莎)は退場する前に、まず早田の怪我の状態を気遣っていました。それを見て、心を動かされました。勝負以外に、友情、温かさ、そして女の子同士の思いやり、団結があるのです」とコメントしたと紹介。「これこそがオリンピックの意義、オリンピックの精神だろう」としていた。
中国ファンも「16回も対戦してきた競争相手だとはいっても、同じ年齢の女性として、友達でもあるんだよね」「この2人はもう長く対戦してきているけれど、お互いに尊重しあい、気遣いあっていて、見ていて心温まる」「これこそ、スポーツマンシップだと思う。相手だって友達!!」「莎莎もすばらしい。解説者の女性もとっても素敵」などと反応。2人のやり取りが感動を呼んでいた。
(THE ANSWER編集部)