性別騒動女子ボクサーに広がる波紋 SNSに相次ぐ誹謗中傷、「知能の低い声は気にするな」の励ましも
パリ五輪ボクシング女子で広がっている性別騒動の中、66キロ級で相手選手の棄権により勝ち上がったイマネ・ケリフ(アルジェリア)のSNSにさまざまな声が集まっている。誹謗中傷ともとれる言葉がある一方で、激励の声も。「知能の低いコメントなんて気にするな」といったコメントも寄せられている。
パリ五輪
パリ五輪ボクシング女子で広がっている性別騒動の中、66キロ級で相手選手の棄権により勝ち上がったイマネ・ケリフ(アルジェリア)のSNSにさまざまな声が集まっている。誹謗中傷ともとれる言葉がある一方で、激励の声も。「知能の低いコメントなんて気にするな」といったコメントも寄せられている。
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1日に行われた女子66キロ級でケリフと対戦したアンジェラ・カリニ(イタリア)は序盤から強打を浴び、納得いかない様子で開始46秒で棄権。キャンバスに膝をついて号泣した。ケリフは国際ボクシング協会(IBA)主催の昨年の世界選手権でDNA検査を実施した際、XY染色体を持っていることが証明されたとして出場権を剥奪されていた経緯もあり、波紋は大きく広がっていた。
ケリフは「初勝利」とつづって自身のインスタグラムを1日に更新。多くのメッセージが寄せられた。「男なら女性に簡単に勝てるよね」「自分の階級に行って戦え」「いやいや、男だから!」など心ない声がある一方で「あなたは政治家とメディアのムチに勝利した」「知能の低いコメントなんて気にするな」「人々はアルジェリアの女性を貶めたいだけ」「あなたの後ろには私たちがついている」といった励ましの声も寄せられている。
国際オリンピック委員会(IOC)は1日、公式サイトで「パリ2024ボクシング部門とIOCの共同声明」を発表。ボクシング女子競技で生まれている騒動を念頭に「全ての人間に差別を受けることなくスポーツを行う権利がある」「2人の選手が現在受けている中傷に悲しんでいる」などと強調している。
(THE ANSWER編集部)