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「張本は誇っていい」 中国、あわや男子卓球メダルゼロの危機 国民が恐れた張本智和の脅威

パリ五輪は1日、卓球男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク9位の張本智和が23年世界王者の同4位・樊振東(中国)と対戦。フルゲームの熱戦となったが、3-4で惜敗した。元世界1位の金メダル候補と大接戦。中国側からも、尊敬と脅威を感じた様子の反応が出ている。

男子シングルス準々決勝で大接戦を繰り広げた張本智和【写真:ロイター】
男子シングルス準々決勝で大接戦を繰り広げた張本智和【写真:ロイター】

パリ五輪・男子シングルス準々決勝

 パリ五輪は1日、卓球男子シングルス準々決勝が行われ、世界ランク9位の張本智和が23年世界王者の同4位・樊振東(中国)と対戦。フルゲームの熱戦となったが、3-4で惜敗した。元世界1位の金メダル候補と大接戦。中国側からも、尊敬と脅威を感じた様子の反応が出ている。

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 第1ゲーム(G)、張本が驚きを与えた。1-1から、元世界No.1の樊振東を圧倒。驚きの9連続ポイントを奪い、11-2で幸先のいいスタートを切った。第2Gは接戦となったが、ここも張本が勝負強さを発揮。11-9で連取した。しかし樊振東もさすがのプレーで第3G、第4Gを奪い返した。

 取れば王手の第5G、張本は出だしから4連続ポイント。その後も優位に進めて11-4で取った。快挙がかかった第6Gは7-11で落とし、運命のファイナルゲームに突入。張本は4-6から一時は逆転したが、最後は相手の底力に屈した。

 張本は2022年の世界卓球団体戦、中国との準決勝で2勝を挙げた。うち1人が樊振東。日本は2-3で敗れたものの、活躍は卓球王国にショックを与えていた。

 そんな張本に再び苦しめられた中国。仮に樊振東が敗れれば、男子シングルスのメダルはゼロだった。あわやの状況は逃れたが、同国の卓球メディア「卓球ネット」では「手に汗握る接戦! 樊振東が4-3で張本智和に辛勝。困難を乗り越えて男子シングルス4強」との見出しで記事を掲載した。

 張本と樊振東の対戦成績は、3勝7敗。今回も樊振東の勝利予想が多かったというが、記事では「中国チームの男子シングルス代表の王楚欽が敗退した状況にあって、樊振東はより多くのプレッシャーを背負うこととなり、強敵との対戦でいつも通りに実力を発揮できるかどうか、予測はむずかしく、困難に対する準備も必要だった」と樊振東がプレッシャーにさらされていたと指摘した。

 ハラハラしたのは中国ファンも同じ。ネット上では「張本も強い」「張本はこの試合で、評価が今より高くなるんじゃないだろうか」「金メダル決定戦と言ってもいいほど白熱した試合だった」「張本も敗れたけれど、誇っていいと思う」「見ている方が息が詰まった」「日本には負けたくなかった」などとヒヤヒヤした様子のコメントが続出していた。

 中国メディア「ジーボーバ」によると、樊振東は試合後にコメント。「対戦相手(張本)が今日、とても素晴らしいプレーをしていて、ずっとプレッシャーをかけられていた」などと語ったという。

(THE ANSWER編集部)


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