「池江璃花子という名前は、諦めない強さに対する賛歌だ」 復活の道に中国で沸き起こる感動の嵐【パリ五輪】
パリ五輪は27日(日本時間28日)、競泳女子100メートルバタフライを行い、2大会ぶりの個人種目出場となった池江璃花子(横浜ゴム)は57秒79で準決勝全体12位。28日(同29日)に行われる決勝進出を逃した。復活の道のりは中国でも話題になっていたが、過去に友情が話題になった同国選手がパリに出場した池江を称賛している。
かつては中国エースとの友情が話題、「あなたは本当の英雄だ」「強者だ」の声も
パリ五輪は27日(日本時間28日)、競泳女子100メートルバタフライを行い、2大会ぶりの個人種目出場となった池江璃花子(横浜ゴム)は57秒79で準決勝全体12位。28日(同29日)に行われる決勝進出を逃した。復活の道のりは中国でも話題になっていたが、過去に友情が話題になった同国選手がパリに出場した池江を称賛している。
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池江は16歳でリオデジャネイロ五輪に出場したものの、2019年には白血病との診断を受け治療のため一時競技を離れた。東京五輪が新型コロナ禍で1年遅れたこともあり、奇跡的に復活を果たしリレー種目に出場。今回は2大会ぶりの個人種目での参加だった。
中国メディア「澎湃新聞」は「池江璃花子、白血病に勝ち『15歳の自分を超える』。タイムだけが問題なのではない」との見出しを打ち、昨年の杭州アジア大会で友情が話題になった中国のエース・張雨霏のコメントを伝えた。
池江はアジア大会の女子50メートルバタフライで銅メダル。セレモニーで表彰台に立ち、涙ながらに優勝した張と抱擁している。長年、ライバルであり友人として切磋琢磨してきた2人。当時、張は中国メディアに「本当に凄いと思います。本当に凄い、本当に凄い」と復活の道を歩む池江について語っていた。
今回の「澎湃新聞」によると、張は「(池江は)今回の五輪はおそらく前回よりも大きなプレッシャーがあったと思う。彼女の成績が一歩一歩上がってきているのを見て、とてもうれしい。これからも何度も会いたい。ただ、私自身はあと何回国際的な試合に出場できるか分からないけれど」と語ったという。
記事では「8年前のリオの五輪で『池江璃花子』は天才少女を表す名前だった。8年後の今日、『池江璃花子』という名前は勇気と諦めない強さに対する賛歌だ」と池江を絶賛。これまでの苦難を伝えつつ「『ついに15歳の自分を超えた』という(池江の)言葉を聞くとつらい気持ちになるが、その成績のためにどれだけの努力をしたかは彼女だけが知っている」とも記されていた。
ネット上の中国ファンも感動の声を上げており「努力が必ず報われるとは限らないけれど、彼女の努力の過程はみなが学ぶべきものだと思う」「五輪の舞台に立っただけで、すでに勝利だと思う」「素晴らしすぎると思う。アジア大会で表彰台に立った時には本当に天才だと思った」「あなたは本当の英雄だ」「強者だ。尊敬する」などと涙を誘っていた。
(THE ANSWER編集部)