日本の柔道兄妹が史上初の同日金メダル「歴史を変えられた」 阿部詩V→32分後に一二三Vで夢実現【東京五輪プレーバック】
パリ五輪が遂に開幕。4年に1度の大舞台を盛り上げるべく、前回の2021年東京大会で話題になった名場面をプレーバックする。大会を象徴するシーンの一つが、柔道五輪史上初の“兄妹同日金メダル”。男子66キロ級の阿部一二三と、女子52キロ級の妹・詩(うた)が大きな話題となった。
阿部一二三と詩…東京五輪で史上初の兄妹同日金メダル
パリ五輪が遂に開幕。4年に1度の大舞台を盛り上げるべく、前回の2021年東京大会で話題になった名場面をプレーバックする。大会を象徴するシーンの一つが、柔道五輪史上初の“兄妹同日金メダル”。男子66キロ級の阿部一二三と、女子52キロ級の妹・詩(うた)が大きな話題となった。
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この奇跡のような出来事が起きたのは7月25日。先に行われた女子52キロ級決勝で、まず妹・詩がアマンディーヌ・ブシャール(フランス)に崩袈裟固で一本勝ちし、金メダルを獲得した。
これに燃えたのが兄・一二三だ。妹の金メダルから32分後に行われた男子66キロ級決勝。バジャ・マルグベラシビリ(ジョージア)に対し、開始2分を過ぎたところで大外刈りを仕掛け、技ありを奪った。その後両者ポイントを奪えず、試合はそのまま終了。一二三は畳を降りる際にようやく笑顔を見せ、最後は正座で礼をした。見守った詩は飛び上がって喜んだ。
試合後のテレビインタビューで一二三は、大きな夢だった兄妹での同時金メダルについて「歴史に名を刻めたというか、歴史を変えられた、塗り替えられたと思う」と笑顔。「すごく大変な時期で五輪開催をしてもらい、僕たち選手はありがたい。史上初の同日優勝の目標、夢も達成できたのも、支えてもらっている周りの方々、いつも応援してくれているたくさんの人たちがいるからこそ。五輪チャンピオンという名に恥じないようこれからも頑張っていく」と力強くコメントしていた。
(THE ANSWER編集部)