120万人に1人の難病と戦う竹内択 ジャンプ界の将来のためクラウドファンディング開始
スキージャンプで2014年ソチ五輪の団体で銅メダルを獲得した竹内択は難病と戦いながら競技を続けている。ソチ五輪の直前に120万人に1人しか罹らず、現在でも根本的な治療法が見つかっていないチャーグ・ストラウス症候群を発症しながらも、18年の平昌五輪にも出場。今年5月からプロに転向して、2022年の北京五輪出場を目指している。自身の命をスキージャンプに捧げる覚悟を決めた32歳のジャンパーは、自身の活動、またスキージャンプ界の発展のためにクラウドファンディングで広く援助を募ることを決めた。
難病チャーグ・ストラウス症候群と戦いながらも、競技の枠にとらわれない活動を展開
スキージャンプで2014年ソチ五輪の団体で銅メダルを獲得した竹内択は難病と戦いながら競技を続けている。ソチ五輪の直前に120万人に1人しか罹らず、現在でも根本的な治療法が見つかっていないチャーグ・ストラウス症候群を発症しながらも、18年の平昌五輪にも出場。今年5月からプロに転向して、2022年の北京五輪出場を目指している。自身の命をスキージャンプに捧げる覚悟を決めた32歳のジャンパーは、自身の活動、またスキージャンプ界の発展のためにクラウドファンディングで広く援助を募ることを決めた。
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不屈のジャンパーが未来のために、新たな一歩を踏み出す。120万人に1人と言われる難病を抱えながらも2014年ソチ五輪で銅メダルを獲得した竹内。今年5月には13年間所属した北野建設を退社し、スキージャンプでは史上2人目となるプロとして2019-20シーズンに挑戦する。ジャンプ業界初のマーケティングチーム、マネジメントチームを組織した「team taku」を立ち上げ、競技の枠にとらわれない活動を展開している。
世界選手権で3度メダルを獲得。2014年ソチ五輪直前のW杯リレハンメル大会では個人最高の2位に入った。上り調子で迎えるはずの五輪だったが、直前に難病のチャーグ・ストラウス症候群を発症したのだ。
これは「全身の血管」に炎症が起きる病気で、自分の体を自ら攻撃し、内側から臓器を破壊していく。炎症を抑えるために当初は大量のステロイドを投与し、強烈な副作用にも苦しんでいたが、それでも気力と精神力で本番では団体で銅メダルを獲得した。
ソチ五輪以降も難病と戦いながら、雪山で飛び続ける竹内にとっての悲願は五輪で個人の金メダルを獲得すること。さらに、竹内自身がこの世で一番カッコいいと思っているスキージャンプという競技を日本でメジャーにすることだという。
北京五輪での金メダル獲得を目標とし、アスリートとしては当然の「結果」にこだわりながらも、いつ、終わりを迎えるかもわからない自分の命を「スキージャンプ」に捧げる覚悟で、業界にイノベーションを起こす活動も念頭に置いている。
具体的には小、中、高校生を対象に賞金付きのジャンプ競技会の開催。また注目度アップや競技人口の拡大、競技者の生活の安定を考えた大会運営を、業界のスタンダードとして浸透させる活動や、選手が引退後も経済的に豊かな生活を送れるように、自らがロールモデルとなって、アパレルブランドを立ち上げ、ビジネスプロデューサーとしても活動する、といったプランも描いている。
これらの資金調達を行うために21日から大規模なクラウドファンディングを実施。また竹内の近況や試合結果、サポート方法、応援メッセージの送信先として公式LINEを開設する。
【クラウドファンディング】
https://camp-fire.jp/projects/view/209425
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(THE ANSWER編集部)