「89キロの衝撃」― 剛腕の遅すぎる“一流の魔球”に米反響 珍三振に打者呆然
米大リーグで遅すぎる“魔球”を投じ、空振り三振を奪った剛腕投手が出現。55マイル(約89キロ)という超スローボールで打者を幻惑した姿をMLB動画サイト「Cut4」が動画付きで紹介し、「一流のイーファス(スローボール)の使い手だ」と反響を呼んでいる。
レッドソックス左腕アバドが55マイルの超スローボールで空振り三振
米大リーグで遅すぎる“魔球”を投じ、空振り三振を奪った剛腕投手が出現。55マイル(約89キロ)という超スローボールで打者を幻惑した姿をMLB動画サイト「Cut4」が動画付きで紹介し、「一流のイーファス(スローボール)の使い手だ」と反響を呼んでいる。
日本で言うなら、かつての星野伸之か。多田野数人か。日本の野球ファンなら、そんなイメージが浮かぶ“怪投”を演じたのは、レッドソックスの左腕、フェルナンド・アバドだ。
10日(日本時間11日)のレイズ戦。1-4と3点を追う8回に5番手で登板。1死から迎えた右の好打者エチェバリアに対し、カウント0-2と追い込んだ。すると、普段は150キロ超の速球で剛腕をうならせる31歳は、3球目にとんでもないボールを投げ込んだ。
188センチの長身からノーワインドアップで構えると、リリースの瞬間に直前“失速”。そして、ゆったりとした腕の振りからドローンという超スローボールを投げ込んだのだ。ほぼ真ん中に投じたイーファスにエチェバリアは待ち切れずに手を出したが、55マイル(約89キロ)にタイミングが合わずに空振り。まさかの形で珍三振を喫してしまった。