メジャー新記録逃したミケルソン、「泣きたい」心境吐露
男子ゴルフのメジャー第3戦「全英オープン」(ロイヤルトゥルーン、パー71)でメジャー記録更新を逃した2013年大会の覇者フィル・ミケルソン(米国)が「泣きたい」と心境を語っている。
過去、名手たちが乗り越えられなかった「壁」
男子ゴルフのメジャー第3戦「全英オープン」(ロイヤルトゥルーン、パー71)でメジャー記録更新を逃した2013年大会の覇者フィル・ミケルソン(米国)が「泣きたい」と心境を語っている。
初日の最終18番を8アンダーで迎えたミケルソンはあと1つのバーディで「62」の新記録達成だった。しかし約5メートルのバーディーパットを沈めることができず、千載一遇のチャンスを逃した。
英公共放送BBC電子版は過去、多くの名手たちがあと一歩で「62」を逃したことを紹介。ジャック・ニクラスやゲーリー・プレーヤー、ニック・プライス、グレッグ・ノーマン、タイガー・ウッズらが「62」を目前に達成できず、日本人では青木功も1980年の全英オープンで「63」を記録していた。
記事によると、ミケルソンは「泣きたいよ」とメジャー記録を逃した心境を吐露。「18番ホールのパットは歴史的な偉業を達成するチャンスだった。分かっていた。そして、あと一歩で成し遂げることができたんだ。ボールがまっすぐに転がるのが見えた。62打目でアドレナリンが一気に高まったよ。その後、達成できなくて一気に心は折れたんだ」と語っている。
また、「これが間違いなくメジャーで誰も62で回ったことがない理由だろうね。呪いだよ。あのボールは入るべきだったんだ。呪いがなければボールはカップに入っていた。62で回れたんだ。(ゴルフの神を)信じていなかった。でも、今は信じるよ」とも語っているミケルソン。それでも初日の好発進に続き、悪天候となった2日目も「69」のスコアで通算10アンダー。経験豊富なベテランらしく“傷心”にも堅実なゴルフで単独首位の座を守っている。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images