ゴルフ界のドーピング検査に“穴”!? マキロイが検査の“甘さ”指摘
男子ゴルフの世界ランク4位、ロリー・マキロイ(英国)がゴルフ界のドーピング検査の甘さを“告発”し、波紋が広がっている。英公共放送BBC電子版が報じている。
マキロイがゴルフ界のドーピング検査に物申す
記事では世界アンチ・ドーピング機関が2014年にプロゴルフ界で507回のドーピング検査を行い、うち8例が陽性だったとレポート。一方、マキロイはこの検査自体が機能不十分だと主張しているという。
「私は今年1度テストを受けている。だが、尿検査のみだ。尿検査ではヒト成長ホルモン(HGH)を検出することはできない。もしも、私がHGHを摂取していたとするなら、逃げ切ることができる」
記事の中でマキロイはこう語っている。
HGHには筋肉増強作用があるとされ、米野球界ではヤンキースのアレックス・ロドリゲス内野手もHGHなどの禁止薬物使用問題で2014年シーズンに1年間公式戦出場停止処分を受けていた。
マキロイは記事の中でゴルフ界の検査に“穴”があることを指摘し、「ゴルフが五輪種目であるのなら、検査を強化しなければいけない。平均的には選手は年間に4、5回検査を受けているが、他の五輪種目と比べるととても少ない」とも訴えている。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images