日本女子初V王手、韓国の想定外オーダーには苦戦 石川「びっくり」平野「戸惑った」
卓球のJA全農ワールドカップ(W杯)団体戦の女子準決勝が9日、東京体育館で行われ、世界チームランク2位の日本は同4位の韓国に3-1で勝利。2大会連続の銀メダル以上が確定し、初優勝まであと一つとした。2011、13、18年大会の過去3度決勝に進出したが、いずれも中国に敗戦。地元大会で悲願の初優勝を懸け、10日の決勝は9大会連続11度目の頂点を狙う中国へのリベンジを目指す。
韓国を破って2大会連続決勝進出、中国と激突へ
卓球のJA全農ワールドカップ(W杯)団体戦の女子準決勝が9日、東京体育館で行われ、世界チームランク2位の日本は同4位の韓国に3-1で勝利。2大会連続の銀メダル以上が確定し、初優勝まであと一つとした。2011、13、18年大会の過去3度決勝に進出したが、いずれも中国に敗戦。地元大会で悲願の初優勝を懸け、10日の決勝は9大会連続11度目の頂点を狙う中国へのリベンジを目指す。
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予想外のオーダーに戸惑いながら、強さを発揮した。第1試合のダブルスは、主将の石川佳純(全農)、平野美宇(日本生命)組が、田志希、申裕斌組と対戦した。申裕斌は、8月のチェコオープン混合ダブルス決勝で水谷隼(木下グループ)、伊藤組を破り、ITTFワールドツアー混合ダブルスを史上最年少15歳50日で優勝。期待の「天才少女」をいきなり組み込んできた。
すると、石川、平野組は韓国の新鋭が繰り出す両ハンド攻撃に苦戦し、1-3で敗れた。それでも、第2試合のシングルスは、エースの伊藤美誠(スターツ)が強打を武器とする左の崔孝珠と激突し、第1ゲームを落としながら3-2で接戦を制した。第3試合は平野が田志希の対決し、再三雄叫びを上げるなど、気合の入った戦いぶりでストレート勝ち。第4試合にバトンをつないだ。
第4試合は伊藤が15歳・申裕斌を迎え撃ち、4歳年下の新鋭に貫禄を示し、3-1で勝利。2勝を挙げて貫録を示し、チームを2大会連続の決勝に導いた。
試合後、石川と平野は第1試合のペアから予想外の相手オーダーを立ててきたことに驚きの声を上げた。「びっくりしました。待っていたオーダーと全然違った」(石川)、「正直、想定していたペアじゃなかったし、オーダーも違った。戸惑った」(平野)。サーブ、レシーブの傾向もわからず、試合直前まで映像を見て臨んだが、敗れた。
平野はシングルスで雪辱し、完勝。「第1試合で負けて1-1になってしまったので、絶対取りたいと思っていた。今年一くらいのプレーできてよかった。ここ1年くらいの試合で今日が一番強かった」と会心の笑みをこぼした。貫禄の2勝を挙げた伊藤は「いよいよ決勝に立つことできてうれしい。勝ちに来たので自分たちらしく、楽しんで戦いたい」と中国との決戦を見据えた。
(THE ANSWER編集部)