日本男子、中国にストレートで完敗 銅メダルで幕、五輪前哨戦で実力差を露呈
卓球のJA全農ワールドカップ(W杯)団体戦の男子準決勝が9日、東京体育館で行われ、世界チームランク2位の日本は同1位の中国に0-3で敗れた。昨年大会決勝で敗れた8連覇を狙う卓球王国の壁を跳ね返せず。3位決定戦は行われないため、韓国に敗れた台湾とともに銅メダルとなった。
卓球W杯、昨年決勝で敗れた王者・中国にまたも敗戦
卓球のJA全農ワールドカップ(W杯)団体戦の男子準決勝が9日、東京体育館で行われ、世界チームランク2位の日本は同1位の中国に0-3で敗れた。昨年大会決勝で敗れた8連覇を狙う卓球王国の壁を跳ね返せず。3位決定戦は行われないため、韓国に敗れた台湾とともに銅メダルとなった。
第1試合のダブルスは、丹羽孝希(スヴェンソン)、吉村真晴(名古屋ダイハツ)組がダブルスのスペシャリスト・許シンと梁靖崑の組と対戦した。序盤はリードしたが、逆転を許して第1ゲームを6-11で失うと、第2ゲームも6-11で落とす。第3ゲームはレシーブで粘り、相手のミスを誘うなど一進一退の攻防を展開したが、6-11のストレートで第1試合を落とした。
第2試合のシングルスは、日本勢トップの世界ランク5位・張本智和(木下グループ)が、同1位の樊振東と激突。腰痛で初日から欠場していた水谷隼(木下グループ)の穴をカバーする活躍が期待された16歳は、第1ゲームから果敢に攻めたが、速攻を武器とする相手の素早いリターンに手を焼く。ネットなどミスもあり、7-11で先取された。
第2ゲーム、張本も台の近くでプレーする得意の形に持ち込もうとする。速いラリーとなったが、張本が相手のフォア側を攻める作戦に出ても冷静に対応された。4-11で第2ゲームを奪われると、第3ゲームは10-9でゲームポイントに。土曜に集まった子供たちから「ハリモトー!」「頼む!」と声援が飛ぶ。同点とされた後に再び11-10としたが、最後は実力差を見せられて11-13でストレート負けした。
第3試合も、吉村が許シンに1-3で敗れた。中国はリオ五輪金メダルで世界選手権3連覇中の馬龍など、最新世界ランク1位から4位をそろえたベストメンバー。しかし、日本戦に馬龍は出場せず、精神的支柱のいない絶対王者に敗れた。
今大会は、東京五輪と同じ会場でテスト大会として行われ、五輪と同じく第1試合にダブルス、第2試合以降にシングルスを最大4試合実施する。W杯は五輪、世界選手権に次ぐ3大大会の一つ。12か国で争われ、1990年の第1回大会以来29年ぶりの日本開催となったが、8大会連続10度目の優勝を狙う中国を倒せなかった。
(THE ANSWER編集部)