大坂なおみ撃破の32歳は引退危機だった 病魔で見た地獄「もう、どうでもよかった」
テニスの全米オープンは2日(日本時間3日)、女子シングルス3回戦で世界ランク45位の大坂なおみ(日清食品)が元15位のカイア・カネピ(エストニア)に1-2で敗れ、四大大会初の16強進出を逃した。1回戦で前回覇者の6位アンゲリク・ケルバー(ドイツ)から大金星を挙げるなど、アメリカに巻き起こった「なおみ旋風」を止めたベテランは病魔により昨年、引退危機に直面していたことを明かしている。地元紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じた。
全米OPで「なおみ旋風」止めたカネピ、感染症で闘病「スポーツに一切触れたくなかった」
テニスの全米オープンは2日(日本時間3日)、女子シングルス3回戦で世界ランク45位の大坂なおみ(日清食品)が元15位のカイア・カネピ(エストニア)に1-2で敗れ、四大大会初の16強進出を逃した。1回戦で前回覇者の6位アンゲリク・ケルバー(ドイツ)から大金星を挙げるなど、アメリカに巻き起こった「なおみ旋風」を止めたベテランは病魔により昨年、引退危機に直面していたことを明かしている。地元紙「ニューヨーク・タイムズ」が報じた。
「もう足の状態を良くするために治療を受けたいとも思えなかった。もう、どうでもよかった。スポーツにまつわることに一切触れたくなかったの」
記事によると、32歳のベテランは絶望の日々をこう語ったという。昨年、歩くだけで激痛を生み出す両足の足底筋膜炎に加え、エプスタイン・バール・ウィルスというヘルペス・ウィルスの一種に感染。自己免疫疾患を促すウィルスがもたらす様々な痛みに苦しみ続けたという。
病魔との戦いの日々で、テニスとの距離を置いた。読書に励み、ドライブをしては国内の友人を訪ね、愛犬と戯れる日々を過ごしたという。
「ハワイにも行ったわ。それまでバケーションもとったことがなかったから。私はどうすべきかずっと考えていたの。テニスには疲れ果てていた。休憩が必要だったわ。長ければ、良かったの」