自身のスパイクをウェールズファンのジャージと交換、大会公式「素晴らしい瞬間」

　ラグビーワールドカップ（W杯）日本大会は1日、3位決定戦（東京スタジアム）でニュージーランドがウェールズを40-17で下し、3位で終えた。今大会最終戦とあって、選手は思い思いにファンに感謝を示していたが、ニュージーランド選手は自身のスパイクを相手ファンにプレゼントし、逆にウェールズのジャージをもらうという“粋な物々交換”が発生。実際のシーンを大会が動画付きで公開すると、海外ファンに「なんてラッキーなファンなんだ」「凄い！」「良いトレードだ」と感動が広がっている。

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　相手ファンにも思いを尽くした。試合後、客席に歩み寄ったのは、ニュージーランドのWTBリコ・イアオネだった。しかも立った場所は、最前列に4、5人の赤のジャージを着たグループの目の前。すると、次の瞬間だ。イアオネはおもむろに身をかがめ、スパイクを脱ぎ始めると、一人のウェールズファンに向け、差し出したのだ。

　これに対し、ウェールズファンは自身のジャージを脱いで差し出し、互いに受け渡す。なんと選手が自身のスパイクと相手ファンのジャージと物々交換したのだ。これには自国を応援していたはずのウェールズファンも大興奮。「オーマイガー！　オーマイガー！」と連呼したが、そんな様子をイアオネはにこやかに見つめていた。

　大会公式インスタグラムは「ウェールズファンがリエコ・イオアネのシューズと自身のジャージを交換する素晴らしい瞬間」とつづり、実際のシーンを動画付きで公開。すると、海外ファンからイオアネに対する称賛とともに、ウェールズファンに対する羨望の眼差しが向けられている。