NZリード主将が“ラストハカ”先導役 127試合の代表人生に幕「大事なジャージだった」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1日、東京スタジアムで3位決定戦が行われ、世界ランキング3位のニュージーランドが同4位のウェールズと激突。ニュージーランドが6トライを奪い、40-17で大勝した。4大会ぶりの3位で今大会を限りに代表を離れるキーラン・リード主将は、試合前のハカでかけ声を上げる音頭を担当。誇り高きオールブラックスに別れを告げる“ラストハカ”で花道を飾った。
代表ラストマッチでハカの音頭を担当、主将「オールブラックスの一員になれて感謝」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1日、東京スタジアムで3位決定戦が行われ、世界ランキング3位のニュージーランドが同4位のウェールズと激突。ニュージーランドが6トライを奪い、40-17で大勝した。4大会ぶりの3位で今大会を限りに代表を離れるキーラン・リード主将は、試合前のハカでかけ声を上げる音頭を担当。誇り高きオールブラックスに別れを告げる“ラストハカ”で花道を飾った。
最後まで勇ましく舞った。静まり返る会場で、リード主将のかけ声を合図に仲間たちが動き出す。黒のジャージをまとい、士気を沸騰させるのもこれで終わり。戦いの雄叫びをが轟かせると、肩を組んで並んだウェールズ陣は睨みつけるように目力で威嚇した。ハカは伝統的な「カマテ」。リード役を務めたキャプテンは、仲間を鼓舞するだけでなく、ファンへ、そして愛するオールブラックスへの感謝を込めた。
「黒いジャージは人生の長い一部を占めていた。人生を占める大事なジャージだったということで、非常に楽しい時間だった。非常に誇りに思う。このサポーターの皆さんの前でこんなプレーができて、オールブラックスの一員となれたことに感謝している」
試合後にこう語ったリード主将。今大会限りで代表引退を表明していた。オールブラックスは最後に強さを見せつけ、6トライを奪う圧勝で大会を締めくくった。通算127キャップの功労者は、日本初開催のビッグイベントをこう振り返っている。
「特別な思い出をつくった。素晴らしい2か月。来日した初日から日本の方は温かく迎えてくれた。素晴らしい時間だった。日本では(オールブラックスの)ジャージが2回も売り切れたと聞いた。日本がW杯でいい活躍をしたのは分かっている。ニュージーランドの国のファンの皆さん、そして日本のファンの皆さんに感謝している」
大会後はトップリーグのトヨタ自動車に加入が決まっているオールブラックスのレジェンド。「戻ってくるのが楽しみ」と語り、しばしの休息に入る。
(THE ANSWER編集部)