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先発平均27歳 イングランド23歳FLが「若さ」を一蹴する理由「若いということは…」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は、いよいよ2日に決勝を迎える。世界ランキング1位のイングランドと同2位の南アフリカが激突する頂上決戦。2003年以来2度目の優勝目指すイングランドは1日、東京都内で前日会見に臨み、23歳FLサム・アンダーヒルは勝敗のカギとして「フィジカルと正確さ」を挙げた。

イングランドは決勝で南アフリカと対戦する【写真:Getty Images】
イングランドは決勝で南アフリカと対戦する【写真:Getty Images】

1996年の本格プロ化以降、W杯決勝出場チームで最も若いチーム

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は、いよいよ2日に決勝を迎える。世界ランキング1位のイングランドと同2位の南アフリカが激突する頂上決戦。2003年以来2度目の優勝目指すイングランドは1日、東京都内で前日会見に臨み、23歳FLサム・アンダーヒルは勝敗のカギとして「フィジカルと正確さ」を挙げた。

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 イングランドと南アフリカはともにフィジカルの強いチーム。それだけに多くの人が「決勝は腕相撲のような試合になるだろう」と予想している。力と力のぶつかり合いとなりそうな展開について質問を受けたアンダーヒルは「今はどのチームもフィジカル。フィジカルな展開にならないテストマッチはない」と、さも当然といった表情。その事実を踏まえた上で、決勝のカギを握るのは「フィジカルと正確さ」と話した。

 いくら身体的強さを誇っていても、プレーに正確性がなければ全く意味をなさない。21歳のトム・カリーと若きFLコンビを組むアンダーヒルは「正確にプレーをコントロールすることが大事。南アフリカはモールもスクラムも強いし、誇りを持っている。それだけに、こちらはプレーの精度の高さが求められる」と冷静に試合を読んだ。

 10月31日に発表された決勝の先発メンバーは、平均年齢27歳60日という若さ。これは1996年に本格的にプロ化が進んで以降、W杯決勝で戦うチームで最も若い。対する南アフリカの平均年齢は28歳208日だが、実は平均代表キャップ数では、イングランドが51、南アフリカが46という結果で、経験ではイングランドの方が上回ることになる(ブリティッシュ・アンド・アイリッシュ・ライオンズの試合も含む)。

 チームの若さに不安はないかと聞かれたアンダーヒルは、「私たちは、あと4年待った方がいいチームなるとは思っていません」と笑顔を浮かべながら質問を一蹴した。

「私たちは若さをポジティブに受け止めています。若いということはエネルギーがあり、情熱があるということ。チーム内のダイナミズムも上手くいっています。私たちには経験があるし、より経験のある人から学ぶ姿勢もある。実際のところ、誰が若くて、誰がベテランという意識はチーム内にありません。若い、未熟、そういった意識はありませんね」

 決勝を応援するために来日しているヘンリー王子からメッセージを受けたか質問されると「僕個人には何もいただいてませんね。あ、チームとしてはいただきましたが」と軽いジョークを飛ばし、会場を笑いに包んだ。ラグビー少年は誰もが憧れるW杯決勝の舞台を目前にしても、落ち着き払った23歳。南アフリカの強力FWを迎え撃つ準備は十分に整っているようだ。

(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)


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