NZ、6トライ圧勝で意地の3位 指揮官&主将の花道を飾る、ウェールズが4位
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1日、東京スタジアムで3位決定戦が行われ、世界ランキング3位のニュージーランドが同4位のウェールズと激突。前半に4トライを決めたニュージーランドは後半も勢いを落とすことなく、40-17で勝利。史上初の大会3連覇は逃したが、3位入賞で今大会を限りに代表を離れるスティーブ・ハンセンヘッドコーチ(HC)の花道を飾った。
試合前の恒例「ハカ」はリード主将が音頭取り
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は1日、東京スタジアムで3位決定戦が行われ、世界ランキング3位のニュージーランドが同4位のウェールズと激突。前半に4トライを決めたニュージーランドは後半も勢いを落とすことなく、40-17で勝利。史上初の大会3連覇は逃したが、3位入賞で今大会を限りに代表を離れるスティーブ・ハンセンヘッドコーチ(HC)の花道を飾った。
前半開始早々の3分、ニュージーランドはSOモウンガがペナルティーゴール(PG)を外したが。ポストに跳ね返ったボールをウェールズが継続。ニュージーランドはターンオーバーに成功すると、敵陣へ攻め込んで最後にボールを受けたPRムーディーが先制トライ。12分にもFBバレットがモウンガから華麗なクロスパスを受けてトライを決め、14-0とリードする。
この後、ウェールズはFBエーモスのトライとSOパッチェルのPG成功で10点を返したが、30分過ぎからオールブラックスがギアを一段上げる。WTBスミスが32分と41分に連続で2トライ。28-10とリードを広げ、前半を終えた。
ニュージーランドの勢いは後半も止まらず。42分に敵陣内でのウェールズボールのラインアウトを奪うと、左に展開してCTBクロティが後半最初のトライを決めた。モウンガのコンバージョンも決まって7点を追加。47分には早い展開の攻撃からWTBスミスがゴール左にトライしたかに見えたが、TMOの結果、幻となった。
56分に敵ゴールライン手前10メートル付近でペナルティーを得たウェールズは、PGを狙わずにスクラムを選択。スクラムを組む前に主将ジョーンズがベンチへ下がると、客席からは大きな拍手が沸いた。また、同じタイミングでニュージーランドは5選手を入れ替える大胆な策に出た。ウェールズはスクラムから始まった連続攻撃でゴールライン手前まで攻め込むと、密集からボールを掴んだWTBアダムズが飛び込んでトライ。コンバージョンも決まり、7点を追加。アダムズはこれが今大会最多の7トライ目となった。
ニュージーランドはその後もたびたびウェールズに攻め込まれたが、相手のミスもあり防戦。だが、75分にモウンガが左隅へトライを決め、ウェールズを突き放した。
試合前のハカでは今大会で代表引退を表明している主将リードが音頭を取ったオールブラックス。指揮官と主将の最後を見事勝利で飾ってみせた。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)