イングランドの“ハカ奇襲” やられた当事者、NZ指揮官は絶賛「ハカには反応が必要」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は準決勝でイングランドがニュージーランドを下し、決勝進出を決めた。この一戦で話題を呼んだのは試合前にオールブラックス伝統の「ハカ」にイングランド選手たちが応酬。V字隊列で取り囲むシーンは今大会屈指の名場面となったが、敗れたニュージーランドのスティーブ・ハンセンHC(ヘッドコーチ)は「華麗で独創的だ」と改めて称賛している。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
センターライン越えで罰金処分となったイングランドの奇襲、NZのハンセンHCの目には…
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は準決勝でイングランドがニュージーランドを下し、決勝進出を決めた。この一戦で話題を呼んだのは試合前にオールブラックス伝統の「ハカ」にイングランド選手たちが応酬。V字隊列で取り囲むシーンは今大会屈指の名場面となったが、敗れたニュージーランドのスティーブ・ハンセンHC(ヘッドコーチ)は「華麗で独創的だ」と改めて称賛している。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
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3連覇を狙ったオールブラックスの出鼻を挫いたのはイングランドの奇襲だった。オールブラックスが「ハカ」の隊列を組み、リード役が掛け声を上げ始める。その瞬間、イングランドが仕掛けた。敵陣にゆっくり歩き出すと、センターサークル付近でV字の陣形を形成。中央のオーウェン・ファレル主将は笑みを浮かべた。勇壮なハカに対抗したイングランドは開始96秒のノーホイッスルトライを決めていた。
ラグビーの母国が見せたV字隊列は世界中で大きな話題を呼んでいた。統括団体ワールドラグビーはイングランドに罰金処分を言い渡したことで波紋も広げたが、ハンセンHCは改めて称賛している。
「イングランドの対応はファンタスティックだったと思う。彼らはハカへの対抗策で罰金を命じられたのではない。彼らはハーフウェイラインを越えていたので、罰せられたんだ。ハーフウェイを越えてはいけないことはみんな知っていることじゃないか。ジョー・マーラーは後退しなかった。2、3回注意されていたけれどね」