【W杯名珍場面】日本の「具くん」 交代時の“無念の男泣き”に感動の反響「君こそが最高の侍!」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で開催国の日本は8強敗退したが、史上初の決勝トーナメント進出で国民的な盛り上がりを見せ、熱狂を呼んだ。ここでは今大会の日本の名珍場面を回顧。涙と笑顔に溢れた様々なシーンを振り返る。今回は13日のスコットランド戦でPR具智元が負傷交代で見せた涙だ。大会が実際のシーンを動画付きで公開し、大きな感動をもたらした。
快進撃の日本、今大会をプレーバック
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で開催国の日本は8強敗退したが、史上初の決勝トーナメント進出で国民的な盛り上がりを見せ、熱狂を呼んだ。ここでは今大会の日本の名珍場面を回顧。涙と笑顔に溢れた様々なシーンを振り返る。今回は13日のスコットランド戦でPR具智元が負傷交代で見せた涙だ。大会が実際のシーンを動画付きで公開し、大きな感動をもたらした。
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悔しさを抑えることができなかった。前半21分、具智元は相手との接触で脇腹を痛めた。苦悶の表情を浮かべる25歳。すぐにリザーブ選手が準備を進めるが、具智元は再び、プレーに戻ろうとした。なんとしても戦い抜く――。そんな執念が浮かんでいたが、ベンチの判断で交代。チームに思いを託し、ピッチを去る、その時だった。
リザーブの面々に労われ、頭を叩かれた具智元の表情はくしゃくしゃになり、汗とともに目に涙が浮かぶ。歴史的一戦に先発しながら、7-7という状況、開始21分という序盤で……。この試合にかける気持ちが表れたシーン。中継映像でもわずかに映っていた場面を大会公式ツイッターが動画付きで伝えると、大きな反響を呼ぶことになった。
「この場面で泣いてしまった」「魂がみんなに伝わってます!」「君こそが最高の侍!!」「この試合にかける気持ちが伝わったよ、マジで泣いた」「この表情にグッとくるもんあるな」「日本の為にありがとう」などとファンから反響が続々。結果的に無念の思いを託されたチームは28-21で勝利し、史上初の8強という快挙に達成した。
17年から代表に加入した韓国出身の25歳。元韓国代表の具東春さんを父に持ち、中学時代に来日。日本文理大付属高、拓大と日本で実力を磨いた。17年11月に日本代表初キャップ。2つの祖国を背負い、赤と白のジャージをまとって日本のために泥にまみれた。一夜明けの会見でも同僚の口から「具くん」の名前が数々挙がり、信頼ぶりが伺えた。
31人中15人が外国籍というチームにおいて「日本のために」の思いで一致したのは具智元も一緒。チームの最前線で体を張る、この男がいなければ、日本の快進撃もあり得なかった。
(THE ANSWER編集部)