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フェデラー、世界70位の19歳にフルセット大苦戦 今季3冠へヒヤヒヤの初戦突破

テニスの全米オープンは29日(日本時間30日)、男子シングルス1回戦でロジャー・フェデラー(スイス)が世界ランク70位の19歳、フランシス・ティアフォー(米国)をフルセットの末に3-2で破り、2回戦に駒を進めた。

全米OP1回戦、17歳年下の地元ティアフォーに3-2で勝利、2回戦進出

 テニスの全米オープンは29日(日本時間30日)、男子シングルス1回戦でロジャー・フェデラー(スイス)が世界ランク70位の19歳、フランシス・ティアフォー(米国)をフルセットの末に3-2で破り、2回戦に駒を進めた。

 王者が大苦戦だ。フェデラーは地元のティアフォーに第1セットを4-6で落とした。しかし、第2セットに入ると、すぐさま対応。6-2で奪うと、第3セットは6-1と圧倒し、快勝ムードが漂ったが、第4セットに再びティアフォーに反撃を許した。1-6で落とし、セットカウント2-2でフルセットにもつれ込んだ。

 しかし、土壇場で36歳の底力を発揮した。最終セット。3ゲーム連続で奪取するなど、6-4でものにし、17歳年下の若手から白星をもぎ取った。試合を終えると、苦しみの深さを表すように何度も両手を掲げ、バンザイで感情を表現。その模様もすぐさま大会公式ツイッターが動画付きで速報した。

 フェデラーはロジャーズカップで20歳の新鋭アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に敗戦した後、ウェスタン&サザン・オープンを欠場した。しかし、今年に入って全豪オープン、ウィンブルドンを含むツアー5勝を挙げ、グランドスラム通算20勝、そして、08年の5連覇以来となる全米制覇に注目が集まっており、偉業に向け、なんとか初戦を突破した。

 今大会は錦織圭(日清食品)、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)ら、世界ランクトップ11のうち5選手が欠場するという異常事態。主役少なき大会で盟友ラファエル・ナダル(スペイン)とともに絶対王者にかかる期待は高まっていた。

 大苦戦の初戦突破から勢いに乗り、頂点へ駆け上がれるか。何はともあれ、白星で船出した。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer

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