「奇跡」の4年前とは「全く違うチーム」 ジョセフHCが南アフリカ戦前に見せた誇り
「4年前とは全く違うチーム」とジョセフHC、自分たちのスタイルで勝利へ
「南アフリカが何をしてくるのかは明らかだ。それは選手セレクションを見れば分かる。控えにFWを6人入れるのは珍しいことではないが、フィジカルでダイレクトなアプローチで来るだろう。相手にボールを渡してFWのディフェンスで相手を潰して勝機を見いだしてくる。我々はそれに対してしっかり準備をしてきた」
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そして「手の内は隠さない」という南アフリカHCとは対照的に、「今、明らかになっていないのは、我々が何をするかという作戦。それは日曜日のお楽しみだ」と具体策を明かすことはなかった。
日本にとって南アフリカといえば、2015年の前回大会で大金星を挙げた相手。今大会ではイングランド代表を率いるエディー・ジョーンズHCが日本を大番狂わせへと導いた「ブライトンの奇跡」が、再び大きな脚光を浴びている。だが、記者会見で4年前の南アフリカ戦について話が及ぶと、ジョセフHCは物腰の柔らかい口調ながらもピシャリと言い返した。
「この4年間でその話が何度も出てきたので、自分としては忘れたかった話。その時とはまったく違うチーム。何人か同じ選手はいるが、違うメンバーが新たなチームを作った。2015年の偉業は本当に素晴らしいものだと思うが、(準々決勝を前に)我々はそこについて話はしていません」
4年前、確かにエディージャパンは日本ラグビー界に燦然と輝く偉業を果たした。過去がなければ、今はない。だが、2019年、史上初のベスト8入りを果たしたジェイミージャパンは、全く新たな形で日本ラグビー界の歴史を塗り替えた。ジョセフHCが率い、選手が主体性を持って成長した日本代表。20日の準々決勝では自分たちの築いたスタイルで、南アフリカから2勝目を飾りたい。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)