統一チームが持つチーム歌、負けられないの一つ理由に

　優勝候補の一角に挙げられるアイルランドは、アイルランド共和国とイギリス領北アイルランドが一体となった統一チーム。アイルランド共和国は「Amhran na bhFiann（兵士の歌）」、北アイルランドはイギリスの「God Save the Queen」を国歌として持つ。両方を歌うわけにもいかず、1995年に作られたのがラグビー代表チーム歌「Ireland’s Call」だ。

　現在、アイルランド共和国国内で行われる試合では「兵士の歌」と「Ireland’s Call」の両方を歌い、国外での試合には「Ireland’s Call」をアンセムとして用いる。今大会はアイルランド戦前の国歌斉唱の際に英語の歌詞カードを持って歌う1人の日本人ファンの姿が話題を呼ぶなど、日本のおもてなしが世界から脚光を浴びた。

　日本と同じA組のアイルランドは、サモアに勝てば8強入りが決まる。負けられない理由がまた一つ増えたのかもしれない。