[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

戦わずに敗退 イタリア主将が非情の中止に訴え「つらい」「こんな決定はおかしい」

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は10日、豊田スタジアムで12日に行われる予定だったニュージーランド―イタリア(愛知・豊田スタジアム)など、2試合を中止にすると発表した。この結果、決勝トーナメント進出の可能性があったイタリアは戦わずして敗退が決定。愛知・豊田市内で会見に応じたセルジョ・パリッセ主将は「こんな決定はおかしい」と訴えた。

イタリアは台風の影響でニュージーランドとの試合が中止に【写真:石倉愛子】
イタリアは台風の影響でニュージーランドとの試合が中止に【写真:石倉愛子】

主将パリッセが主張「他のやり方を用意していないのはおかしい」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は10日、豊田スタジアムで12日に行われる予定だったニュージーランド―イタリアなど、2試合を中止にすると発表した。この結果、決勝トーナメント進出の可能性があったイタリアは戦わずして敗退が決定。愛知・豊田市内で会見に応じたセルジョ・パリッセ主将は「こんな決定はおかしい」と訴えた。

 イタリアが台風に泣いた。勝ち点10で3位からニュージーランド戦で逆転突破を狙っていたが、中止により、両チームに勝ち点2が与えられる形に。ニュージーランドは勝ち点16、すでに全日程を消化していた南アフリカは同15で1、2位が確定。イタリアは勝ち点12で戦わずして敗退が決まった。

「素晴らしいチームと試合をする機会が失われたことはつらい」と語ったパリッセは「ニュージーランドがうちの試合で勝ち点4か5を取らなければならない状況だったら中止にならなかっただろう」と指摘。「こんな決定はおかしい。日本に台風が来るのは珍しくないのだから、(中止ではなく)他のやり方を用意していないのはおかしい」と訴えた。

 大方の予想ではニュージーランドの有利が予想されていた。しかし、36歳の主将は「みんなイタリアとニュージーランドの試合が中止になっても特に問題ないと思っているだろう。どちらにしても僕らが負けるからとね。でも、僕らもチームとしてリスペクトしてほしい」と置かれた立場を踏まえ、思いの丈を口にした。

 天候に関してのリスクマネジメントについても言及。「W杯は、別のプランを用意しておくべきだ。イタリアとニュージーランドが中止を望むのならいいが。何度も言うようだが、ニュージーランド(の決勝トーナメント進出)に(一定以上の)勝ち点が必要だったら中止にはならなかったはずだ」。逆の立場なら試合は行われていたと繰り返した。

 自身にとって5度目のW杯の最後はピッチに立つことなく終戦。142試合のキャップ数を増やす機会を失うことになるが、本人は「そんなことは関係ない。キャップ数のためにプレーしているわけではない。大事なのはチームだ」と語った。

(THE ANSWER編集部)


W-ANS ACADEMY

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA Jleague
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集