頭から落とし一発退場 イタリアPRの“危険プレー”に海外波紋「恐怖のダンプタックル」
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は4日、B組でイタリアは南アフリカに3-49と大敗。3戦目にして今大会初黒星を喫したが、その引き金となったプレーがあった。PRの選手が密集で相手を担ぎ上げて頭から落とすという危険行為により、レッドカードで一発退場。海外メディアも実際のシーンを動画付きで公開し、「とんでもない愚行」「恐怖のダンプタックル」「これはラグビーか、それともWWE?!」と辛辣な声を上げている。
PRロボッティが相手を担ぎ上げ…痛恨の一発プレーに指揮官も唖然
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は4日、B組でイタリアは南アフリカに3-49と大敗。3戦目にして今大会初黒星を喫したが、その引き金となったプレーがあった。PRの選手が密集で相手を担ぎ上げて頭から落とすという危険行為により、レッドカードで一発退場。海外メディアも実際のシーンを動画付きで公開し、「とんでもない愚行」「恐怖のダンプタックル」「これはラグビーか、それともWWE?!」と辛辣な声を上げている。
指揮官すら唖然とするプレーだった。3-17とビハインドで迎えた後半2分、イタリアはパスをつないで敵陣ゴール前5メートルまで攻め込み、ここで密集となった。ボールを奪ったのは、南アフリカのNO8フェルミューレン。しかし、その直後だ。イタリアの1番PRロボッティとクアーリオがフェルミューレンを抱え上げるようにして持ち上げると、そのまま頭と肩から落としたのだ。
これには会場も騒然。南アフリカ選手も手を挙げ、主審に危険なプレーをアピールした。主審もけたたましく笛を吹き、プレーを検証。結果、ロボッティに一発レッドが提示され、1人少ない人数で戦うことに。フェアにプレーを続けていたらトライも奪え、最大7点を加えられる可能性もあっただけに、痛恨のプレーとなった。結果、そこからの大量失点で3-49と大敗を喫した。
海外メディアもまさかのプレーを続々と取り上げている。英公共放送「BBC」は「イタリア、南ア戦で“とんでもない愚行”でレッドカード」と見出しを打って特集。英紙「サン」も「イタリアのロボッティが南アのスター選手フェルミューレンの頭にWWEスタイルのチップタックルをかけて退場。ファンも驚愕」と取り上げた。
英放送局「ITVラグビー」公式ツイッターも「これはラグビーか、それともWWE?!」と格闘技のようなプレーと紹介。英紙「エクスプレス」も「イタリアのスター選手、南ア戦で恐怖のダンプタックルにより退場。ファンも激怒」との見出しで報じるなど、波紋が広がってしまっている。
試合後、イタリアのオシェイHCは「誰よりもロボッティが愕然としている」と話しながらも「本当に愚かなことをした。あそこでトライを決めていたら、結果は違っていたかもしれない。攻めていた場面でのレッドカードだったので、精神的な打撃は大きかった。あのレッドカードで試合は終わった」と頭を抱えた。8強進出を狙うチームにとって、悔やみきれないプレーとなった。
(THE ANSWER編集部)