南アフリカ、イタリアに49-3と圧勝 決勝T進出へ大きく前進 ナミビア1次R敗退決定
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は4日、静岡でプールBの南アフリカ対イタリアが行われ、南アフリカが49-3で勝利した。4万4148人の観衆の前で7トライを決めた南アフリカはボーナスポイントも獲得し、2勝1敗で勝ち点10。決勝トーナメント進出に向けて、大きく前進した。
イタリアは後半レッドカードで14人体制、食らいつくも及ばず
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は4日、静岡でプールBの南アフリカ対イタリアが行われ、南アフリカが49-3で勝利した。4万4148人の観衆の前で7トライを決めた南アフリカはボーナスポイントも獲得し、2勝1敗で勝ち点10。決勝トーナメント進出に向けて、大きく前進した。
ここまで2連勝と波に乗るイタリアは前半開始直後にPRフェラーリが右太腿を痛めて負傷交代するアクシデントに見舞われる。一方、1勝1敗でこの日を迎えた南アフリカは5分、敵陣22メートル内からの連続攻撃を仕掛けると、素速いパス回しから最後は俊足WTBコルビにつなぎ、ゴール右隅へ先制トライ。コンバージョンも決まって7点を先制した。
決勝トーナメント進出に向けて、両チームともに必勝の一戦。イタリアは8分にペナルティーゴールで3点を返すと、その3分後に南アフリカもペナルティーゴールを決めて7点リードをキープ。戦前の下馬評では南アフリカが優勢とされていたが、互いに一歩も譲らぬ接戦が展開された。
再びスコアが動いたのは26分。南アフリカは敵陣ゴール前5メートルでのラインアウトからモールを作って押し込むと、最後はHOムボナンビが今大会3つ目のトライ。イタリアに攻め込まれる場面もあったが、強力なデフェンスでこれを凌ぎ、17-3とリードして前半を折り返した。
後半は開始早々、イタリアがパスをつないで敵陣ゴール手前まで攻め込んだが、ラックでボールを奪われると、PRロボッティが危険なタックルでレッドカード。後半開始2分から14人での戦いを強いられる。
南アフリカは後半10分にペナルティーゴールを決めて3点を追加。この直後のキックオフを受けた南アフリカはスピーディーな攻撃で敵陣へ攻め込むと、SOポラードのキックパスを右サイドライン際に走り込んだWTBコルビが完璧なタイミングでキャッチしてトライ。25-3とリードを広げた。
さらに17分、攻守が激しく移り変わる展開の中、ハーフウェーライン付近で南アフリカのCTBアムがパスをインターセプト。そのままゴールまで約50メートルを独走して、チーム4つ目のトライを決めてボーナスポイントを手に入れた。27分、36分、終了間際の42分にもトライ。終わってみれば、7トライで49-3と大差のついた試合となった。身長170センチのコルビは俊敏性を生かして2トライ。プレーヤー・オブ・ザ・マッチに輝いた。
この結果、南アフリカとイタリアは3試合を終えて2勝1敗、勝ち点10となり、両国に敗れているナミビアの1次ラウンド敗退が決まった。
(THE ANSWER編集部)