110m障害で不利 スペイン5位選手の“繰り上げ銅”に海外賛否「これでも不公平だ」
国際陸連(IAAF)は4日、陸上世界選手権の男子110メートル障害で5着だったオルランド・オルテガ(スペイン)に銅メダルを与えると発表した。レース後半で隣のレーンに進路を塞がれ、不利を受けたことに対する措置。IAAF公式ツイッターは実際のレース映像を公開し、ファンにアナウンスしたが、「良い判断だ」「銀メダルが相応しい」「これでも不公平だ…」と賛否が分かれている。
隣レーンの選手に進路塞がれ…IAAFがレース映像公開、「良い判断だ」の声も
国際陸連(IAAF)は4日、陸上世界選手権の男子110メートル障害で5着だったオルランド・オルテガ(スペイン)に銅メダルを与えると発表した。レース後半で隣のレーンに進路を塞がれ、不利を受けたことに対する措置。IAAF公式ツイッターは実際のレース映像を公開し、ファンにアナウンスしたが、「良い判断だ」「銀メダルが相応しい」「これでも不公平だ…」と賛否が分かれている。
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最後の1台で問題のシーンはあった。5レーンからスタートを切ったオルテガ。両サイドの選手が飛び出したが、懸命に食らいついた。そのまま9台目も跳んだ時だった。前を行く左側の4レーンの選手がバランスを崩し、5レーンに寄り、オルテガの進路を塞ぐような形になった。なんとか最後の10台目を跳んだオルテガだったが、明らかに失速。他選手に抜かれ、5着でゴールした。
オルテガが不利を受けたこと自体は明らか。10台目を跳んだ時点では2位を争う位置にいた。投稿では「審判員が110メートル障害決勝を再審議。オルテガへの妨害を考慮し、2つ目の銅メダルはオルテガへ」と紹介し、レース映像を公開。しかし、目の当たりにした海外ファンから今回の措置に対して賛否が分かれている。
「良い判断だ」「フェアだ!」「公平な決断」と支持する声の一方で「銀メダルが相応しい」「明らかに、彼は他選手によってメダルを奪われた」「銀メダルだったのに……」「銀メダル、もしかしたら金メダルだったかも……」「悪くないが、十分ではないな」「これでも不公平だ……」と同情し、本来は銀メダルが相応しかったと指摘する声も多かった。
しかし、全員が一緒に走るレースでは故意ではなく、不利を受けることもあり、こうした抗議をすべて認め、結果を繰り上げるべきかについては判断が難しいところ。「信じられない。オルテガには申し訳ないが、このスポーツにとっては良くないこと」と結果が後から変わったことに対する批判的な声も上がっていた。
(THE ANSWER編集部)