海外選手は“タトゥー問題”どう対応? 公共の場で長袖着用も「日本に敬意抱いてる」
ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は連日大きな盛り上がりを見せている。受け入れる側の日本がおもてなしの精神で、海外チームに対して歓迎の意思を示す行為が称賛を呼んでいるが、また海外の出場国も日本のファンに対してお辞儀で応えるなど、お互いのマナーが脚光を浴びている。一方で大会前から懸念されていたのは、タトゥー問題だ。
ファン、選手、双方のマナーが脚光を浴びる今大会、タトゥーに対する意識とは
ラグビーのワールドカップ(W杯)日本大会は連日大きな盛り上がりを見せている。受け入れる側の日本がおもてなしの精神で、海外チームに対して歓迎の意思を示す行為が称賛を呼んでいるが、また海外の出場国も日本のファンに対してお辞儀で応えるなど、お互いのマナーが脚光を浴びている。一方で大会前から懸念されていたのは、タトゥー問題だ。
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ニュージーランドや、サモア、トンガ、フィジーなどは体にびっしりとタトゥーが入っている選手も多く、タトゥーにネガティブな印象を持ちがちな日本の文化にはそぐわないのではという声もあった。選手たちは実際にどう対処しているのか、英メディアが特集している。
日本と海外ではタトゥーに対する意識は全く違う。サモアなどでは伝統文化として、一定の年齢になると、男性の多くはタトゥーを入れるのが一般的だ。しかし日本では、まだ文化としては捉えられておらず、犯罪集団などを連想させてしまいがちだ。
自らの誇りでもあり、アイデンティティの証でもあるタトゥーだが、実際に来日した選手たちはどう対処しているのか。英紙「ガーディアン」では、ニュージーランド代表を例に、「オールブラックスは日本の湿気に立ち向かい、彼らのタトゥーを覆っている」と暑さと湿気の中で、タトゥーを隠すために長袖などを着用していると伝えている。
「オールブラックスはタトゥーに対する文化的な感性と衝突することがないよう、覆っているのだ。選手たちは温泉、ホテルのロビーなど、大衆に出会う可能性がある場では、覆っている」
試合以外の場所では肌が露出しないように、注意を払っているのだという。これも日本の文化へとなじむためだ。“郷に入っては郷に従え”の精神を体現している。
記事ではSHアーロン・スミスの地元紙「ニュージーランドヘラルド」に対しての発言を引用。スミスは「問題ない。僕たちは日本にいる。彼らのやり方、文化を取り入れなければ。タトゥーがある人の多くは、喜んで隠していたよ」と受け入れているようだ。