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「全試合を決勝と思って」 W杯15連勝、オールブラックスHCが語る“王者の覚悟”

ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は21日、プールBの初戦(横浜国際総合競技場)でニュージーランド(オールブラックス)と南アフリカが激突。優勝候補同士の屈指の好カードは、3連覇がかかるオールブラックスが23-13で勝利し、勝ち点4を獲得した。大会初戦とは思えないくらい、白熱した一戦に指揮官は「全試合を決勝と思って戦っている」と王者の覚悟を口にしている。

オールブラックスが初戦に勝利【写真:荒川祐史】
オールブラックスが初戦に勝利【写真:荒川祐史】

強豪・南アフリカに貫録勝ちもハンセンHC「修正することはたくさんある」

 ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は21日、プールBの初戦(横浜国際総合競技場)でニュージーランド(オールブラックス)と南アフリカが激突。優勝候補同士の屈指の好カードは、3連覇がかかるオールブラックスが23-13で勝利し、勝ち点4を獲得した。大会初戦とは思えないくらい、白熱した一戦に指揮官は「全試合を決勝と思って戦っている」と王者の覚悟を口にしている。

 意地と意地がぶつかり合った。前半は南アフリカの圧力に押された。いきなりPGで先行されたが、やられっぱなしにはならないのが、オールブラックスの強さだ。PGで追いつき、相手のミスにも乗じて、連続トライでリードを一気に広げた。

 互角の攻防にも見えたのだが、スコア上は前半を終えて3-17。こうなると強い。後半も南アフリカが攻勢に出る場面もあったが、粘り強いディフェンスを続け、最後は連続PGでもう一度突き放した。

 決勝と言われても驚かないマッチアップに貫録の勝利。試合後の会見でスティーブ・ハンセン・ヘッドコーチ(HC)は「お互いに非常に興味深い試合。ニュージーランドも南アフリカも一戦目から大試合。真っ向勝負してきて、それを受けて立つことができた」と満足気に振り返りつつも、「修正することはたくさんある」と気を引き締めていた。

 これで1次リーグは29戦全勝と圧倒的な強さを見せ続けているが、ハンセンHCは「トーナメントで優勝するためには全部勝たなければならない」ときっぱり。さらに「相手もそう。ここで負けたら歴史が壊れてしまう。全試合を決勝と思って戦っていきます」と強烈な王者のプライドを口にした。

 頂点を見据えるからこそ、負けは許されない。これで2011年大会から続くW杯の連勝は15に伸びた。

(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)


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