「死のC組」が大接戦で幕開け フランスがアルゼンチンをシーソーゲームで2点差撃破
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は21日、大会2日目を迎え、プールCの初戦となるフランス対アルゼンチン(東京スタジアム)が行われた。実力が拮抗する5チームが集まり、“死の組”とも呼ばれるプールC。世界ランク8位のフランスが同11位のアルゼンチンを23-21で破り、貴重な1勝を挙げた。
フランスは逆転された直後にロペスのドロップゴールで再逆転
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会は21日、大会2日目を迎え、プールCの初戦となるフランス対アルゼンチン(東京スタジアム)が行われた。実力が拮抗する5チームが集まり、“死の組”とも呼ばれるプールC。世界ランク8位のフランスが同11位のアルゼンチンを23-21で破り、貴重な1勝を挙げた。
拮抗した試合展開となった。重量FWを誇るアルゼンチンに対し、華麗なハンドリングで確実にボールをつなぐフランス。前半はアルゼンチンがフランスの攻撃の芽を摘み、なかなか流れを掴ませず。14分に敵陣手前からのペナルティーゴールを決め、3点を先制した。
フランスは序盤にミスが重なったが、17分に若き斬り込み隊長、22歳のWTBプノーが攻め込んで作ったラックから左へ展開。CTBヴァカタワが相手ディフェンスを2人引きつけながら、CTBフィクーヘのパスを通して逆転トライ。コンバージョンも決まり、7-3とした。
一度流れを掴んだフランスBK陣は、今度は21分にFBメダールからプノー、デュポンと繋いでゴール右にトライ。アルゼンチンに何度もゴール前まで攻め込まれるが何とか凌ぎ、29分と40分にペナルティーゴールを決め、20-3で前半を終えた。
後半は開始早々、アルゼンチンが主導権を握る。42分に敵陣ゴール前のラインアウトからモールを押し込んでLOペティがトライ。コンバージョンも決め、7点を加えた。アルゼンチンはこの後もフランス陣内での攻撃を展開。すると、今度は53分に再び敵陣ゴール手前でのラインアウトからモールで押し込み、途中出場のモントヤがトライを決め、5点差とした。
後半に入って防御の壁をさらに厚くしたアルゼンチンは、フランスのBK陣に仕事をさせず。着実にゲインしながら好機を演出。60分には敵陣ゴール前の中央からペナルティーゴールを決めて2点差とすると、68分にもペナルティーゴールを決めて、ついに21-20と逆転に成功する。
だが、フランスもただでは終わらない。直後のキックオフからアルゼンチン陣内に攻め込むと、ロペスが華麗なドロップゴールを決めて再逆転。両者一歩も譲らぬ白熱した試合展開に、4万4004人の観客から絶えず大歓声が沸き上がった。
試合終了間際には互いにペナルティーゴールを失敗。フランスが2点リードをなんとか死守して、白星スタートとした。
(THE ANSWER編集部)