大坂なおみ、凱旋白星に“日本語ナオミ節”で会場沸く「お好み焼き、食べてない」
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は18日、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が初戦のシングルス2回戦に登場し、予選勝者で同181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)に7-5、6-3で勝利を収めた。5度目の本戦出場で初優勝を狙う大会の舞台は故郷の大阪。1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇を狙う。
世界ランク181位のトモバに勝利、ほぼ日本語でインタビューに答える
テニスの「東レ パンパシフィックオープン(大阪・ITC靱テニスセンター)」は18日、世界ランク4位で第1シードの大坂なおみ(日清食品)が初戦のシングルス2回戦に登場し、予選勝者で同181位のビクトリヤ・トモバ(ブルガリア)に7-5、6-3で勝利を収めた。5度目の本戦出場で初優勝を狙う大会の舞台は故郷の大阪。1995年の伊達公子以来、日本勢24年ぶりの大会制覇を狙う。
初戦から実力を発揮した。入場時に名前がコールされると、センターコートに駆け付けたファンから大きな拍手が降り注いだ。初対戦となったトモバとの第1セット。序盤からネットに掛けてミスが目立ち、第1ゲームを落とすと、第2ゲームも左右に振られて翻弄される。武器のサーブは球速196キロを計測するなど主導権を握ろうとしたが、ファーストサーブを決め切れずに精彩を欠く。逆に絶妙なドロップショットを沈められるなど流れに乗れない展開が続き、第2、第3ゲームも落とした。
休憩でバナナを頬張り、気持ちを入れ替える。スタンドからは「なおみ、ファイト!」「レッツゴー!」などと声援が飛ぶ。第4ゲームは意地を見せると、第5ゲームにライン際に強烈なバックハンドが炸裂すると、どよめきが沸き起こった。少しずつ勢いを取り戻して4-4で追いつくと、サービスエースを連発して逆転。第12ゲームまでもつれ込んだが、最後はラブゲームで制し、第1セットは7-5で終えた。
続く第2セット。第1ゲームから一進一退の攻防が続き、7度のデュースの末にサービスキープできず。第2ゲームも落としたが、第3ゲームはしっかりとサービスキープ。1-2の第4ゲームは鋭いフォアハンドでダウンザラインを決めてブレークした。3-3の第7ゲームをキープすると、第8ゲームは相手のミスも重なりブレーク。そのまま優位に試合を進めて勝ち切った。
今大会は2016年、18年に準優勝。会場はテニスを始めた3歳の頃、父のレオナルド・フランソワ氏とともに練習をしていた思い出深い場所だ。ミスが起きるとため息が漏れたが、劣勢の中で「レッツゴー、なおみ、レッツゴー!」と熱心にかけ声を送るファンの音頭で会場全体から手拍子が鳴る。昨年大会以来となった1年ぶりの日本での試合。世界トップクラスの技と迫力にどよめきと歓声が沸き起こっていた。
試合後、コートインタビューで大阪凱旋の心境を問われると、日本語で「なんかいつもありがとうございます(笑)。今日はちょっと寒いだけど、見に来てありがとうございます」と答えた。緊張については「ちょっと、最初は」と答えた上で、英語で「観客の皆さんが助けてくれたと思う。ありがとうございます」と感謝した。
「たこ焼きを楽しみにしていたと。食べた?」と聞かれると、再び日本語で回答。「おいしかった。でも、お好み焼き食べてない。たぶん大会の後に食べる」と話し、会場を沸かせた。天真爛漫な“日本語ナオミ節”で大阪のファンを盛り上げた。
(THE ANSWER編集部)